参加者100人超え! コロナ禍でラジオ体操が大人気。その理由とは?

朝6時前、夏の朝の柔らかな日差しの下で「おはようございます!」と朗らかな挨拶が交わされています。ここは東京都新宿区にある新宿中央公園。毎朝ラジオ体操が開かれていますが、コロナ禍以降、参加者が増えているといいます。そこで7月のある日、実際に訪れてみました。

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100人を超える人が元気に体操! コミュニケーションの場としても注目

新宿中央公園は東京都庁のほど近くにある都会の中のオアシス。

約8万8,000㎡もある敷地に池や噴水、芝生広場などが点在する緑豊かな公園です。

ラジオ体操は「水の広場」で、新宿中央公園ラジオ体操会主催で行われています。

コロナ禍で健康意識が高まるなか参加者が増え、いまでは100~150人が集まるといいます。

実際この日も、6時過ぎには気づけば広場いっぱいに広がる参加者の姿がありました。

6時10分ごろからのオリジナルのストレッチに始まり、小休止を挟んで6時30分からはラジオ体操第1・2がスタート。

マスクを着用し、隣の人との間隔をあけ、皆さんのびやかに体を動かしています。

トータルで30分ほどの運動は、涼しい朝でもジワリと汗がにじみ、心地よい負荷を体に感じます。

70代のご夫婦は、体操後、タオルで汗を拭きながら「気持ちよかったです」とすがすがしい笑顔。

隣の中野区から参加しているそうで、「昨年の緊急事態宣言中に運動不足を解消したくて散歩に来たら、ラジオ体操をやっているのを見つけて。それ以来、散歩がてら通っています」。

また、参加者の様子を見ていると、運動だけが目的でもないようです。

挨拶から始まり、体操の前後には数人で集まって談笑する姿も。

「主人が亡くなってから20年も通っているのよ」という女性がいたり、ボランティアスタッフも参加者に名前で呼びかけているなど、ここがコミュニケーションの場にもなっていることが分かります。

長年参加している人の欠席が続くと、「何かありましたか?」と連絡をすることもあるそう。

一人暮らしの高齢者が増える中、このラジオ体操の集まりは見守りの役も担っているようです。

こうしたラジオ体操は、全国の様々な場所で行われているので、健康維持はもちろん、新しい出会いや交流の場としてお近くの会に参加してみるのもいいですね。

7月は高カカオチョコの配布や栄養相談など健康維持のためのイベントも

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高カカオチョコの配布や、健康相談会が期間限定で実施されていました

ラジオ体操の前後には7月限定で1人3枚の高カカオチョコレートの配布や管理栄養士による健康相談会も実施されていました。

しかしなぜ、高カカオチョコが配布されているのでしょう。※配布は7月31日で終了

「外での体操は紫外線を浴びるので活性酸素が増えやすいんですが、高カカオチョコは抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富なんです」とは、健康相談会で参加者の相談にのっていた、管理栄養士の上原花菜さん。

私たちの体は、ストレスや紫外線を浴びたりすると、体内の酸素が「活性酸素」になります。これが過剰に発生すると、体に悪影響を及ぼし、老化や病気の原因になるといわれています。

「ダメージを回復することを期待するなら、運動後に食べるのがおすすめです。特にシニア世代は抗酸化力が低下しているので、抗酸化作用のある食品を積極的に摂った方がいいですね。ただし、ポリフェノールは体内に蓄えられない栄養成分なので、こまめな摂取がポイントです」と上原さん。

コロナ禍が続き外出の機会が減ると体力や筋力の低下、ストレスなどが心配されます。

朝のラジオ体操×高カカオチョコの健康習慣を取り入れるのもよいかもしれませんね。

取材・文/ほなみかおり

 

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