多くの人が悩まされる腰痛。その原因は激しいスポーツや加齢、生活習慣などさまざまですが、共通するのは「姿勢の異常」なんだとか。今回は清水整形外科クリニック院長の清水伸一(しみず・しんいち)先生に、気付いたときに、いつでも、どこでも行える「腰伸ばし緩め体操」を教えていただきました。
「腰伸ばし緩め体操」を毎日行う
気付いたときに、いつでも、どこでも何度でも行いましょう。
体操で筋肉が緩まると...
●筋肉や関節がほぐれる
●体の柔軟性がアップ
●血行がよくなる
●可動域が広がり、骨への負担が軽減
●体のゆがみや姿勢の悪さが改善
伸びて脱力
両手を組んだまま腕を上げて軽く伸びをする。腕は前方に伸ばしてもOK 。気持ちよく伸びたら、ゆっくり力を抜いて腕を下ろす。
前後に腕ぶらぶら
体の力を抜き、両腕を前後にブラーン、ブラーンと振る。前に手を振るときは体をやや前傾、後ろに振るときはやや後傾にする。
肩を上げて脱力
両方の肩をゆっくりと上がるところまで持ち上げる。その状態で2~3秒キープしたら、一気に力を抜いて肩を下げる。
肩甲骨を寄せる
胸を張ってあごを軽く引き、胸の前で両腕を曲げる。そのまま両腕を後ろに引く。肩甲骨同士が近づくのを意識して行う。
肩甲骨を回す
やや胸を張りあごを軽く引いた状態で、両ひじを曲げて両肩を後ろに大きくゆっくりと回す。その後、前にも大きくゆっくりと回す。
背筋を伸ばす
腰の後ろで腕を組む。その状態のまま、できるところまで腕を上げる。肩が上がらないように注意して行う。
胸を張る
両腕を体の後ろ側に向けて伸ばす。その状態のまま、できるところまで腕を上げて胸を張る。
取材・文/寳田真由美 撮影/西山輝彦 イラスト/ノグチユミコ モデル/戸塚わか