腰痛には共通する原因あり。これができないと腰痛予備軍かも...?

多くの人が悩まされる腰痛。その原因は激しいスポーツや加齢、生活習慣などさまざまですが、共通するのは「姿勢の異常」なんだとか。今回は清水整形外科クリニック 院長の清水伸一(しみず・しんいち)先生に、腰痛の原因と改善法を聞きました。

腰痛はこうして悪化します

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脊柱管狭窄症は、いろいろな腰痛の行き着く先です!

《脊柱管狭窄症の原因はほかにも!》
●内科的疾患
●自律神経失調症などの心身症や精神的ストレスが原因の腰痛
●骨粗鬆症
●変形性股関節症

座りっぱなしの生活も危険
正しい姿勢で腰痛を予防

加齢に伴い発症者が増える脊柱管狭窄症。

背骨の後ろ側にある空洞(脊柱管)が加齢などによって狭まり、神経が圧迫され、足腰に痛みやしびれなどが生じる病気です。

「脊柱管狭窄症は、腰で起きる不調の最終段階。腰痛が何度も起きたり長引いたりする場合は、大きな前触れのサイン。たとえ骨に異常がなくても、原因を知ることが大切です」と、清水先生。


腰だけでなく首や背骨も全て関係しています

【前かがみの姿勢】

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重心が前方にずれていると、体のバランスをとるため、腰、太もも、ふくらはぎが緊張し、腰椎やひざの負担も大きくなります。

【正しい姿勢】2101_P038_02.jpg

背骨が本来のS字カーブを描き、全身の筋肉や関節に片寄った負担がかかりにくくなります。


腰痛の原因は激しいスポーツや加齢、生活習慣などさまざまですが、共通するのは「姿勢の異常」だと清水先生。

猫背や前かがみの姿勢、座りっぱなしの生活など、悪い姿勢を続けることによって体にゆがみが生じると、体の重心がずれ、筋肉のバランスは片寄り、腰が曲がって腰椎(背骨の部分)の負担が増加。

そうすることで脊柱管の狭窄が進み、痛みやしびれなどの症状が現れます。

改善には、腰椎に負担のかかりにくい姿勢を体に覚えこませる必要があります。

「体を伸ばしたり緩めたりする体操を行うことで筋肉の柔軟性を取り戻すとともに、体の中心部にある筋肉(深層筋)を鍛えることが重要。姿勢が正しくなると、足腰の痛みやしびれの改善はもちろん、血液やリンパの流れもよくなり、冷えの解消や新陳代謝のアップも期待できます。自律神経のバランスも整い、肥満予防や高血圧の改善にも。また、血流がよくなることでうつ症状やイライラ、不眠の解消にもつながります」。

まずは下のチェックを行ってから、体操と運動を始めましょう。

まずは「壁立ち」で"姿勢のくせ"をチェック

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●両足のかかとを壁につけ、つま先を揃えて自然に立ちます。

●まっすぐ前を見て、かかと、お尻、肩甲骨、頭の4点を壁につけます。そのまま20秒キープします。

頭、肩甲骨、お尻、かかとを壁につけて、20秒立てましたか?

→立てた
正しい姿勢を保てています

→立てなかった
姿勢が悪くなっています。腰痛予備軍かも!


《骨が変化している可能性も》

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ぎっくり腰を繰り返して椎間孔が狭くなっている。

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脊柱管が圧迫されて狭くなっている様子。

【まとめ読み】特集「腰痛を治す新常識」記事リスト

取材・文/寳田真由美 撮影/西山輝彦 イラスト/ノグチユミコ モデル/戸塚わか

 

<教えてくれた人>
清水整形外科クリニック 院長
清水伸一(しみず・しんいち)先生
埼玉医科大学卒業。茨城県立中央病院、東京都社会保険中央総合病院、埼玉医科大学総合医療センターなどを経て、同センター整形外科医局長、講師を歴任。2006年より現職。日本整形外科学会専門医。

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この記事は『毎日が発見』2021年1月号に掲載の情報です。

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