今回ご紹介するのは、いつも縮んでいる鼠径部を自然に伸ばすことで股関節や骨盤の歪み、股関節の可動域を広げるストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「寝たまま無理なく歪みを矯正できるストレッチ」を教えてもらいました。
歪みを無理なく正せる
今回ご紹介するストレッチでは、床に腹ばいになり、脚を後ろに上げることで、鼠径部を自然に伸ばすことができます。
いつも縮んでいる場所なので、床を使って無理なくストレッチしていきましょう。
そして、「コン! コン!」とかかとが合わさるためには、左右の股関節が同じような角度で開いて同じように動いていないと、合いません。
股関節の動きや開き、骨盤の傾きなどが矯正できるストレッチです。
かかとコン! コン! ストレッチ
★股関節の歪みを正す
★骨盤の歪みを正す
★股関節の可動域を広げる
かかと同士が合わない人は、股関節や骨盤に歪みがあるかもしれません。でもこのストレッチを続けていると矯正されます。
1.うつ伏せになる
脚を少し広めに開き、手を重ねてあごをのせ、うつ伏せになります。鼠径部を床につけるように意識します。
2.かかと同士をコン! コン!
ひざから下の脚を曲げてかかととかかとをコン! コン! と2回軽く合わせていきます。
3.すねをクロスする
ダラリ! と脱力して、すねとすねをクロスさせます。2と3を「コン! コン! ダラリ! 」と10回ほど繰り返します。
【Point】力を抜いて行います。
すねをクロスします
床を利用したストレッチで股関節を伸ばす
股関節は脚を上げる、いすに座るなど、常に縮む動きが多い場所で、縮めるのは得意でも伸ばすのが苦手になっています。
また左右で開き具合に差があることも多いのです。
なるべく普段使っていない方向へ股関節の筋肉を使うことで、可動域が広がったり、固まった周りの筋肉を緩めたりできます。
うつ伏せになり、脚を軽く開いて片方のひざをなるべく直角に曲げます。そのまま10秒ほどキープしていると、じんわりと股関節が伸びてきます。反対側も同様に行います。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子