内ももの筋肉が弱っていくと、骨盤底筋が緩むことで尿漏れやひざ痛、お尻が下がってきます。今回ご紹介するストレッチは、筋肉が落ちやすい内ももやお尻の筋肉を鍛えます。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「内ももクロスストレッチ」教えてもらいました。
美しさを保つのに大切な「内ももの筋肉」
内ももの筋肉はもともと細くて弱い、という特徴があります。
脚を閉じるときに使われる筋肉なのですが、日常生活ではそんなに激しく使う必要がないので、知らない間に筋繊維がさらに細くなっていきがちです。
内ももの筋肉が弱っていくと姿勢が悪くなったり、ひざ痛を招いたり、骨盤底筋が緩んで尿漏れやお尻がだらりと下がってきます。
美しい姿勢を保つためにも、しっかり鍛えていきましょう。
内ももクロスストレッチ
★内ももを鍛える
★お尻を鍛える
★美姿勢を目指す
内もも同士をギュッと、しっかり寄せ合う意識で行います。
腹筋にも力を入れておきましょう。
①脚を天井方向に伸ばす
あおむけになり、脚を天井方向に伸ばしてかかとを突き出します。腕は床に広めに開いて伸ばします。
②脚をクロスしながら下ろす
脚を交互にクロスしながら下へと下ろしていきます。ひざが曲がらないように注意します。
【Point】かかとからクロスさせていくことを心がけると、内ももをしっかり使えます。
ぎりぎり下ろせるところまで下ろします。
③元に戻る
下まで行ったら、脚をクロスさせながら今度は戻ってきます。
ながらストレッチでいつも意識を!
内ももは筋肉が落ちやすい上に、とても鍛えにくい場所でもあります。
リラックスして寝転んでいるときにも「ながらストレッチ」を心がけて、いつも意識しておくと筋肉維持に役立ちます。
①脇を下にして横たわり、上の手と脚は前の床について転がらないように支えます。下の脚はまっすぐに伸ばします。
②下の脚のかかとを突き出して、かかとから脚を何回か上げ下ろしします。反対の脚も同じように行います。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子