<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おこめ
性別:女
年齢:45
プロフィール:夫・子供二人・派遣社員ですが只今失業状態。
娘が小学校に上がった頃(当時36歳)の話です。
私には同じ幼稚園から一緒の小学校に入るRちゃんママ(32歳)というママ友がいました。
小学校ではクラスが離れて不安だったのですが、私は人見知りをしない性格なのですぐに同じクラスのママ友と連絡先を交換していました。
入学してから1カ月たった頃、Rちゃんママからランチに誘われました。
「(私)さん、ママ友たくさんできたんでしょ? 私を誘ってくれなくなったよね」
そこでRちゃんママはと唐突に聞いてきました。
「なにいってるのよ~」
「Nちゃんのママと一緒にいるのが楽しいの?」
と突然の質問にびっくりした私に、Rちゃんママはさらに畳みかけてきます。
以前、娘を公園に連れて行った時に偶然同じクラスのNちゃん親子に会い、そのまま遊んだ日がありました。
「あ! こないだ公園で偶然会ったんだけど、知ってた?」
「すごい楽しそうだったから声かけれなかったのよ~」
「声かけてくれればいいのに~」
「邪魔したら悪いから」
「そんなことないよ! 今度は声かけて!」
そこでこの話は終わったのですが、なんだかモヤモヤ。
その日のことはビックリしたけれど、その後も定期的にお付き合いをしていました。
しばらくして、私とRちゃんママはクラスは違うけれど、同じ学年委員になりました。
学年委員は定期的に集まり、3月の発表会の司会進行・飾り付け・準備などをする委員なのですが、この仕事の分担はクラスごとに分けることになりました。
私としてはRちゃんママが同じ空間にいて心強かったです。
集まりの時は必ず一緒に学校に行っていました。
年が明けて2月、全クラスで集まって最後の準備段階に入りました。
クラスごとに分かれて談笑していた時、急にママ友の顔がこわばったので振り向くと、Rちゃんママがこちらをギロっと睨んでいました。
見たことのない形相でびっくり。
Rちゃんママは私と目が合うと慌てて目をそらしました。
そしてその日は私を置いて帰ってしまったのです。
私がRちゃんママを探していると、同じクラスのママ友から声をかけられました。
「ずっと(私)さんに言えなかったんだけど、Rちゃんママちょっと変わってるよね」
言葉を選びながら話してくれました。
どうやら、Rちゃんママは他のママさんたちに「(私)さんとは仲良くしないで」と言っていたそうです。
「でも(私)さんはいい人だから仲良くしたくて、でもRちゃんママがいつも睨んでくるから怖くて、どうしていいかとみんなと話していたのよ」
周りにいたママ達はうなずいていました。
びっくりしてしまい、その日からRちゃんママと距離を置くようになりました。
Rちゃんママは学年委員の集まりにも来なくなってしまい、どうしていいか迷いました。
旦那に相談すると、今まで仲良くしていたんだし、娘ともこれからも関わりがあるんだから一度会って話してみなと。
連絡を取り、Rちゃんママとランチに行きました。
「最近来ないけど、どうしたの?」
そう聞くとRちゃんママはポロポロと泣き出してしまいました。
「(私と仲良くするなと他のママ達に言ったこと)聞いてるよね? ごめんね...」
そう言うと、泣きながら彼女の境遇を語り出したのです。
旦那さんとうまくいっておらず情緒不安定なこと。
小中学生時にイジメに遭っていて、友達を信じられないところがあること。
そして、私が友達を作っていく姿が、自分から去っていった友達を思い出させて、どうしても邪魔したかった...と。
私も可哀相な境遇だな...とは思ったものの、「私の気持ちを分かって!」と涙ながらに訴える姿が、恋人同士の別れ話しているようで...とても怖かったです。
その日は話を聞くだけ。
慰める言葉が見つかりませんでした。
その後は数回ランチをしましたが、離婚をきっかけにRちゃんママは引っ越していきました。
今でも年賀状では繋がっていますが、もう会うことは...ないです。
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