食べる量を抑える。糖質制限をする。ダイエットには「我慢」を強いられることが当たり前です。しかし、昨今は欧米を中心に「大豆ミート」健康法が大ブームを見せています。長年、それを使ったダイエット&健康法を研究し、池谷式「大豆ミートダイエット」を提案している医学博士の池谷敏郎先生。その先生の著書『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』(池谷敏郎/アスコム)から、大豆ミートで「やせられる理由」「健康になれるワケ」などをご紹介します。
特製"やせる大豆ミート"でおいしく食べてやせる最強レシピ
大豆ミートのダイエット効果や健康効果については、十分に納得いただけたと思います。
あとは、お肉同様のおいしさと満足感が得られるレシピを活用すれば、ダイエットの成功は間違いなしです。
今回のレシピでは、ハンバーグにからあげ、しょうが焼きといった人気のお肉料理から、ボリュームたっぷりの丼物やめん類まで、和洋中さまざまなレシピを大豆ミートで再現しました。
食物繊維が豊富な野菜を加えて栄養バランスをよくするとともに、糖質オフも意識した最強のダイエットレシピです。
最大のポイントは、大豆ミートの戻し方をひと工夫して、さらにダイエット効果の高い"やせる大豆ミート"に変身させてから使うこと。
脂肪燃焼を促進するかつお粉としょうがを大豆ミートにまぶします。
下味がついておいしさもアップするなどいいことづくめ、電子レンジを使うので大豆ミートを戻す下準備もラクチンになります。
レシピは、「前菜」「メインのおかず」「ご飯・めん類」「デザート」の順にご紹介します。
大豆ミートダイエットの食べ方ルールを簡単におさらいしておきましょう。
「ステップ1 大豆ミートファースト」を実践する場合には、食べる順番を変えるだけ。
前菜を一番最初に、次にメインのおかずを食べて、最後に主食の米・めん・パン(炭水化物)を食べます。
血糖値の急上昇を抑える野菜や海藻がたっぷりの前菜は、ゆっくりよく噛んで食べると、かなりお腹がいっぱいになります。
「ステップ2 大豆ミートファースト+ゆる糖質制限」は、ステップ1に加えて、ご飯の量をふだんの1/2 ~ 1/3に減らしましょう。
「ご飯・めん類」で紹介しているレシピなら、すでに糖質量が減らしてあるので全部食べてOKです。
デザートレシピは、"やせる大豆ミート"ではなく、通常の大豆ミートを使います。
といっても、タンパク質も食物繊維も摂れるヘルシーレシピ。
ダイエット中のごほうびスイーツとしてご活用ください。
大豆ミートとひき肉を混ぜてかさ増ししながらカロリーオフ
「大豆ミートハンバーグ」
1人分231kcal/食物繊維2.0g/糖質10.0g
材料(2人分)
玉ねぎ...1/8個
オリーブオイル...小さじ1/2
(A)卵...1個
(A)パン粉...大さじ2
(A)牛乳...大さじ1
(B)やせる大豆ミート...(ミンチタイプ15g分)
(B)合いびき肉...70g
(B)カレー粉、塩...各少々
(B)こしょう...たっぷりめ(10ふり目安)
オリーブオル...小さじ1
(C)トマトケチャップ、ウスターソース...各大さじ1
作り方
① 玉ねぎはみじん切りにしてオリーブオイル(小さじ1/2)をかけてラップをし、600wの電子レンジに1分20秒ほどかける。冷ましてから、Aを加え、混ぜ合わせておく。
② Bをよくこねながら混ぜ、①を入れてさらに混ぜ合わせたら、空気を抜くようにしながら小判形2つに成形する。
③ 熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、中央をくぼませて火を通りやすくした②を焼く。弱めの中火で片面2分、ひっくり返したらフタをして弱火にし、さらに5分ほど火が通るまで焼く。
④ Cを小さなフライパンなどで加熱し、③にかける。
POINT
大豆ミートをひき肉の代わりに使って、大幅にカロリーダウン。食物繊維もプラスできます。
スパイス効果で代謝もアップ
キーマカレー風そぼろ/[アレンジ]そぼろのレタス包み
1人分172kcal/食物繊維3.3g/糖質10.8g
材料(1人分)
やせる大豆ミート...(ミンチタイプ15g分)
しょうゆ...小さじ1/2弱
(A)オリーブオイル...小さじ2
(A)にんにく(すりおろし)...小さじ1(チューブの場合は2cm目安)
(A)しょうが(すりおろし)...小さじ1(チューブの場合は2cm目安)
カレー粉...小さじ1/2~1/2強
(B)トマトケチャップ...小さじ1
(B)ウスターソース...小さじ2
(B)こしょう...少々
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レタス適量
ブロッコリースプラウト適量
作り方
① 大豆ミートにしょうゆで下味をつける。
② フライパンにAを入れて火にかけ、香りが出たら①を炒め、カレー粉を入れてさらに炒め、Bを加えて炒め合わせる。
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③レタスの上に、そぼろとスプラウトをのせる。
POINT
カレー粉に含まれるスパイス、にんにく、しょうがには、代謝促進、抗酸化力、肝機能の強化、消化を助ける働きなどがあることがわかっています。低カロリー、低糖質のレタスで包むと、食べ応えもアップ。ブロッコリースプラウトに多く含まれるスルフォラファンには、抗酸化作用や抗糖化作用があり、アンチエイジング対策にもおすすめです。
これが"やせる大豆ミート"
誰でも簡単に作れて、うれしい効果がアップします。
大豆ミート(大豆)
【食物繊維】
糖質・脂質の吸収をブロック
体脂肪を燃焼
【大豆オリゴ糖】
腸内環境を改善
体脂肪の蓄積を防ぐ
【大豆イソフラボン】
骨粗しょう症を予防
更年期症状を軽減
乳がん・前立腺がんを予防
動脈硬化を予防
【大豆サポニン】
脂質の吸収をブロック抗酸化作用
【大豆レシチン】
美肌をサポート
かつお粉
【ヒスチジン】
脂肪燃焼を促進食欲を抑制
内臓脂肪を減らす
【イノシン酸】(うま味成分)
ダイエットの継続をサポート
しょうが
【ジンゲロール】
脂肪燃焼
血行促進
【ショウガオール】(加熱調理後に期待できる成分)
脂肪燃焼
血行促進
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ダイエット・健康・美容に効果絶大!
【まとめ読み】『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』記事リストはこちら!
「大豆ミート」と健康やダイエットの関係をわかりやすく解説。第4章では「やせる大豆ミート」レシピも公開します。