2020年スタートの新ワクチンも。50歳以上は特に知っておきたい「帯状疱疹の予防法」

「日本人の3人に1人がなる」とも言われる帯状疱疹。いったいどのような病気なのでしょうか? 宇野皮膚科医院長の漆畑 修(うるしばた・おさむ)先生に、帯状疱疹の症状や、治療・予防法をお聞きしました。今回は「帯状疱疹の予防法」についてご紹介します。

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帯状疱疹を防ぐにはワクチン接種が確実

帯状疱疹は80歳までに3人に1人がかかるといわれています。

予防のためには、ワクチン接種を行うことが有効です。

帯状疱疹を予防する2つのワクチン

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●水痘ワクチン「ビケン」
[ワクチンの種類] 生ワクチン(生きているウイルスの病原性を弱めたもの)
[対象年齢] 50歳以上
[病院での接種開始] 2016年
[接種回数] 1回
[費用] 約4,000~10,000円(自費)
[効果が継続する期間] 約5~10年
[メリット]
・接種が1回で済む。
・費用が比較的安い。
[デメリット]
・抗がん剤やステロイドなどを使用している人は接種できない。

●帯状疱疹ワクチン「シングリックス」
[ワクチンの種類] 不活化ワクチン(病原性をなくしたウイルスから作ったもの)
[対象年齢] 50歳以上
[病院での接種開始] 2020年(1月)
[接種回数] 2回(2カ月空ける)
[費用] 2回で約40,000円(自費)
[効果が継続する期間] 10年ほど続く。新しいワクチンのため研究中。
[メリット]
・予防効果が高い。
・抗がん剤やステロイドなどを使用している人も接種できる。
[デメリット]
・費用が高い。
・痛みや腫れが強い場合がある。

ワクチンにはこれまで実施されていた「水痘ワクチン(ビケン)」と、今年から接種がスタートした「帯状疱疹ワクチン(シングリックス)」の2種類があります(上図参照)。

「50歳以降は加齢によって免疫力が低下していきます。さらに、ブースター効果が得られなくなったため、帯状疱疹から自分の体を守るためにも、定期的にワクチン接種をすることが重要になってきました」と漆畑先生。

ワクチン接種をした人は、たとえその後、帯状疱疹にかかったとしても軽症で済みます。

ワクチンを接種するときは、皮膚科や内科、総合病院などに行きます。

「帯状疱疹ワクチン(シングリックス)」の接種を実施している医療機関はまだ少ないため、事前に問い合わせを。

また、免疫力の低下は帯状疱疹を発症する要因になります。

日頃から免疫力を落とさないように、気を付けて生活します。

日頃の免疫力低下に気を付ける

体の免疫力が低下することが原因で、帯状疱疹を発症しやすくなります。免疫力が低下しないように次の4つの要因に気を付けます。

ストレス

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食生活2008_P068_002.jpg

疲労
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睡眠2008_P068_004.jpg

【まとめ読み】特集「帯状疱疹の治し方」記事リスト

取材・文/松澤ゆかり イラスト/祖父江ヒロコ

 

<教えてくれた人>

漆畑 修(うるしばた・おさむ)先生
宇野皮膚科医院長。医学博士。東邦大学医学部卒業。東邦大学医学部客員教授などを経て現職。著書は『痛みを残さない帯状疱疹 再発させない単純ヘルペス』(メディカルトリビューン)など。

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痛みを残さない帯状疱疹 再発させない単純ヘルペス

(漆畑 修/メディカルトリビューン)

今回教えてくださった漆畑先生の著書。

この記事は『毎日が発見』2020年8月号に掲載の情報です。

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