歩き方を変えれば、若返る――「そんなバカな!?」と思うものの、実際できたらうれしいですよね?そこで、何歳からでも変われると提唱するウォーキング指導者・多村亜希子さんの著書『誰でもキレイに見える美しい歩き方』(文響社)から、体と心の健康まで引き出してくれる「美しく歩くコツ」を抜粋してお届けします。
正しい歩き方は正しい立ち方から始まる
基本の立ち方「壁立ち」
正しい基本姿勢を確認する方法です。
基本姿勢は後頭部、肩甲骨、ヒップ、かかとが同じ垂直線上にあり、両腕がすとんと肩から落ちている状態を目指します。
まず、壁に背中をつけ、①後頭部②肩甲骨③お尻④かかと―の4か所が壁に接するように立ちます。
背中と壁のすき間に手の平を入れて確認してみてください。
大きく空いてしまっていませんか?
この場合、腹筋に力を入れ、壁と背中の間に手の平がちょうど1枚分挟まるぐらいに調節します。
これが基本の姿勢です。
体の筋膜という部分が、クセのある姿勢を記憶しているため、壁立ちの姿勢をとると、初めは少しつらく感じるかもしれません。
過去の姿勢の記憶を手放して、新しく正しい姿勢を記憶させていくには、繰り返しがポイントです。
朝の記憶は定着しやすいと言われています。
朝起きて一息ついた後や、出かける前など毎日3分の練習で習慣化を目指しましょう。
すき間が大きく空いている人は腹筋に力を入れて調節する
髪を結んでいるときなどは後頭部が壁につかず、お顔の位置がずれてしまう場合があります。
そんなときは姿勢を整えた後、壁から1歩前に出てお顔の位置を正していきます。
一度空を見るようにして頭を上げ、そこからゆっくりあごを引きます。
すると、首の骨の上に頭の位置が来るバランスの良い姿勢が完成します。
①空を見るようにして頭を上げる→②ゆっくりあごを引く
習慣化するまで3週間が目安です。
受講生の中には、壁立ちをたった数日続けただけでお腹周りがスッキリした!という人も。
姿勢を保つために体幹を支える腹筋を使うので、ウエストラインへのうれしい効果も期待できるのです。
歩き姿勢や立ち姿勢、靴の選び方など、3万人を指導したプロによる「美しい歩き方」が全4章で解説されています