<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:50
プロフィール:両親と近くに住んでいる50歳の自営業です。
近距離別居で食事だけ一緒にしている80歳の父の事です。
建設業を営んでいた父は、大酒飲みのところといい、「昭和の男」の典型のように私には見えます。
家庭では無口でワンマン、そして我儘な人です。
75歳でほとんど仕事から手を引いてしまってからは、庭木いじりかテレビを見るか、仕事を継いだ私の車に便乗してドライブ気分を味わうなどして過ごしています。
我儘な性格から何でも自分の考えを押し通そうとするきらいはありましたが、この頃では何かと自分の都合のいいように解釈して、おかしな事をするようになりました。
その中で、この一月ほど特に目につくのが食事です。
ある日の夕食時、気付いたらお酒しか飲んでいません。
おかずは全く口にしていないのです。
しばらく様子を伺っていても食べる気配がないので、「どうして何も食べないの?」と聞いてみると「夜はあまり食べない方がいいんだ」との答えです。
確かに、一日の中で夜は一番少なくて良いと聞きますが、全く食べないのがいい訳ありません。
しかも、控えるとしたらお酒の方でしょ?
呆れておかしくなると同時に腹が立ちました。
「あまり食べなくてもいいけど、お酒だけでいい訳ないじゃない! いつも夕飯で栄養を摂っている生活なのに、夜に何も食べなくちゃ体がおかしくなるでしょ?」
つい声を荒げてしまいましたが、父の返事ときたら。
「この頃、ベルトがキツくなってきてよぉ。だから、夜は食べない方がいいんだよ」
あきれました......まさかのダイエット?
外見的には太ったのは分かりませんが、言われてみると最近、夕食の時にベルトを外しているのは気が付いていました。
食べているうちに苦しくなってしまっていたのですね。
しかし、そうだとしても、「10」か「0」って極端すぎます。
3年前に大病を患って、健康には気を付けないといけない状態なのに、どうしたらこんな無謀な事ができるのか......。
毎日お酒だけの夕食を続けていたら、痩せる前にまた病気になってしまうのは目に見えています。
おそらく足腰が痛いこともあり、痩せるために運動をするが嫌なのでしょう。
でも、「工夫」にもなっていない方法はダメだと、くどいくらいに話をしました。
黙って聞いていた父ですが、その日は意地もあったのか、結局何も食べずに終わりました。
次の日からも、文句を言われるからか食べることは食べるのですが、量は申し訳程度です。
痩せたいけれどお酒の量だけはどうしても減らしたくないという理由に尽きるのでしょうが、お酒飲みたさにそんな滅茶苦茶なやり方でいいと言い切って実行している姿にモヤモヤしています。
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