「座り疲れ」で腰痛の人はやってみて! 寝たままOK「前後ゆすりストレッチ」

長時間座っている姿勢を続けていると、股関節のところでリンパの流れを止めてしまうので滞りがちに。また股関節周りの筋肉も固まってしまいます。今回ご紹介するストレッチは、股関節を開き、股関節周辺を緩めて腰痛を改善するため、座り過ぎて腰がつらい人にもオススメなんです。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「前後ゆすりストレッチ」教えてもらいました。

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股関節の周りはしっかりほぐして、可動域を確保しておきましょう!

股関節痛や腰痛の予防に効果的

股関節の周りが年齢とともに硬くなると、変形性股関節症になる人も増えていきます。

とくに女性の方が筋肉量が少なく、骨盤が大きいため変形性股関節症になりやすいといわれています。

股関節の可動域をなるべく大きく保って、周りの筋肉も伸縮できるようにしておきましょう。

また、股関節が滑らかに動かないと腰に負担がかかり、腰痛につながることもあります。

腰痛のある人にもおすすめのストレッチです。

前後ゆすりストレッチ
★股関節を開く
★股関節周辺を緩める
★腰痛予防・改善

最初はあまりスムーズに動かない人も、だんだんと軟らかくなって股関節が動くようになってきます!

①四つんばいになる

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ひざを広めに開き、ひじをついて四つんばいになります。

②前へスライドする

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前へ行けるところまで、上体をスライドしていきます。

【Point】背中や腰が丸くなったり反れたりしないように注意しましょう。

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上から見ると......
太ももはハの字になり、ふくらはぎの内側を床面につけます。

③腰を引く

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今度は腰を引いて、後ろにスライドしていきます。股関節に脚の付け根がはまっていくような感覚です。「座り疲れ」で腰痛の人はやってみて! 寝たままOK「前後ゆすりストレッチ」 2008_P101_005.jpg

①の四つんばいに戻ります。


座り疲れを解消!

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外出自粛ぎみの生活で、室内で座っていることがどうしても長くなりがちな毎日です。

座っている姿勢は股関節のところで一度リンパや血液の流れを止めてしまうので、流れが悪くなっています。

さらに、長時間座っている姿勢を続けることで、股関節周りの筋肉が固まってしまいます。

このため座っていることが多いと、股関節の可動域が狭くなるだけでなく腰痛を招きやすくなります。

股関節は歩くときに脚を上げる大切な役割を果たしています。

脚が上がらないとつまずいて転倒もしやすくなります。

【まとめ読み】寝たままOK♪「リンパ体操」記事リスト

取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子

 

<教えてくれた人>

前新マミ(まえあら・まみ)さん

1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。メンテナンスのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ! リンパ体操』(高橋書店)他。

■前新先生のストレッチが一冊に!

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「前新式 寝たまま リンパ体操 1.2.3」(『毎日が発見』健康ブック Kindle版)

定期誌『毎日が発見』の人気連載が電子ブックになって登場! 前新マミ先生が教える、リンパや血液の流れをよくして、気になる不調を改善できる「リンパ体操」17種が掲載されています。「体のゆがみをとる」「関節を動きやすくする」「筋肉を刺激する」「リンパや血液の流れをよくする」ことで、ひざ痛、腰痛、肩こり改善や、疲労回復効果があります。寝ながら短い時間で行える簡単なストレッチ体操ばかりなので、ぜひ毎日続けて健康な体&若返りを目指してください♪

この記事は『毎日が発見』2020年8月号に掲載の情報です。
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