「いつの間にか体重が!?」「なんとなくダルい...」。何かと体に不調が現れやすい50代女性に向けて、指導歴35年のヨガインストラクター・深堀真由美さんがお薦めするのが「頑張らなくても健康になれるヨガ」。そんな深堀さんの著書『50歳からのついでヨガ』(大和書房)から、普段の暮らしの中で「ついでにできるヨガ」のメソッドをお届けします。
ヨガの基本姿勢
ポーズの前後に行なう4つの基本姿勢は、呼吸が気持ちよく行なえる理想の姿勢です。
ヨガの基本であり、もっとも手軽にできるポーズなので、体や心の不調を感じた時は、この姿勢で丹田(たんでん)呼吸を行なって心身をリラックスさせましょう。
※丹田呼吸=腹筋の力で空気を押し出し、下腹をへこませながら鼻から息を吐く。お腹を膨らませながら息を吸う。これを繰り返す。
安楽坐(スカ・アーサナ)
文字の通りおだやかでラクな坐法で、あぐらと同じ座り方です。
姿勢が安定しない時は、お尻やひざの下にタオルなどを敷いて調節しましょう。
足の前後はどちらでもかまいません。
たまに入れ替えて行なうと左右差の調整ができます。
正座(ヴァジラ・アーサナ)
日本人には馴染みの深い正座で、太ももをダイヤモンドのように硬くするため金剛坐(こんごうざ)とも呼ばれる座り方です。
注意点は親指を重ねないこと。
重ねることで微妙な左右のずれを引き起こします。
長座(ダンダ・アーサナ)
両足を前に伸ばし、上半身をまっすぐに立てる座り方です。
杖や棒をイメージして、背筋や伸ばした足をまっすぐ伸ばすことを意識しましょう。
腰からふくらはぎにかけて硬い人には意外と難しいポーズです。
ひざを曲げてもいいので、骨盤をしっかり立てることから意識して。
山のポーズ(ターダ・アーサナ)
安定してまっすぐ立つポーズです。
このポーズを1分間キープするだけで姿勢が整えられる、もっとも手軽な姿勢調整のポーズです。
足でしっかり大地を踏みしめ、頭頂はまっすぐ天へと伸ばし、宇宙と大地に繋がるイメージで立ちます。
50歳から暮らしに取り入れたい「ついでヨガ」記事リストを見る
起き上がったり、寝転んだついでにできる36のヨガポーズが紹介されています。もちろん、道具はいりません!