<この体験記を書いた人>
ペンネーム:こみく
性別:女
年齢:28
プロフィール:小学生と幼稚園の息子のママです。息子の友達ママやご近所さんと子育ての相談をしながら家事と子育ての日々です。
これは2年前、夫の転勤のため、家族で引っ越しをしたときの話です。
初めての土地で知り合いもいなかった私ですが、近所に息子と同じ学年の子どもが多く、子どもを通じて徐々に交友関係をつくることができました。
小学生の息子と幼稚園に通う息子を持つ私は、それぞれの息子の友達のママたちと交流を持つため、自然とママ友が増えていきました。年齢も幅広く、話しかけやすい人から受け身な人まで性格もさまざまです。
私自身は人の話を聞くほうが好きなので、いつも聞き手にまわっていました。
引っ越してから何週間か経ち、生活にも慣れてきた頃、幼稚園の送迎バスを待つ間に近所のママ友と立ち話をするようになりました。
その中に近所のことならなんでも知っているような情報通のママがいたのです。
初めは、交友関係が広くて話しやすい素敵な人だなと思っていたのですが、段々と人のプライベートな話を多くすることが気になっていきました。
例えば、「どこどこの旦那さんが浮気している」というような、よその夫婦間の問題や夫婦の妊活や収入格差などの内情など、聞いていてあまり気持ちの良くない話をするのです。
それでもコミュニケーションだと思い、相槌をうって適当に聞き流すようにしていました。
ある日、近所に住む女性のところに、結婚していた娘が子どもを連れて帰ってきました。
離婚することになり、仕事や子どもの学校のことなどが安定するまで実家に戻ってきているとのことでした。
すると、すぐに情報通のママ友にも伝わり、話をしてきたのです。
「もともと両親に結婚を反対されてた」などその家の結婚前の話から始まり、とうとう「たぶん旦那さんが働かなくなったからだと思う」など憶測で話し始めたのです。
広めてもいいようなおめでたい話やみんなが楽しくなるような情報交換はいいと思うのですが、憶測で人の家庭を話し始めるのは、さすがに度が過ぎていると思い、許せない気持ちになりました。
私も離婚については詳しく聞いていなかったので強くは言えませんでしたが、「夫婦のことは当人にしかわからないから難しいよね」と濁すくらいしかできず、情けない気持ちになりました。
それから、私はそのママ友に自分の家族の話をすることはもちろん、内情を知られるような素振りを見せることさえ嫌になってしまいました。
段々と立ち話ができないようにギリギリの時間に送迎バスのところに行くようにして避けるようになりました。
その後、子どもの幼稚園のクラスが変わったこともあり、朝の挨拶だけの関係になったママ友。
もしかしたら私のことも何か言われていたのかもしれませんが、気にしないことにしました。
人と話すことが好きな人は大勢いると思います。
特にママ友や近所の人のことはつき合い上知っていて安心もできるし、相談もしやすいと思うのでガードがゆるくなりがちです。
それでも人の家庭の内情を詳しく人に話したり、憶測も交えて話してしまうような人はどうでしょうか。
私は、どうにか世間話として話しても良いボーダーラインを知ってほしいと思いました。
みなさんの周りにもひとりやふたりいるのではないでしょうか。
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