首や肩、背中の「こり」に悩まされていませんか? その原因は、「背骨の中心となる胸椎にあるんです」と、テニスボール矯正の考案者である酒井慎太郎さんは言います。そこで、酒井さんの著書『肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし』(KADOKAWA)から、毎日10秒続けるだけで効果がある「胸椎のばし」のメリットや具体的な方法をご紹介します。
スマホはこぶしを腋(わき)の下に挟んで操作する
首や肩のトラブルを訴える人は、スマホが普及するようになってから急増しました。
首・肩の患者さんが増えた最大の理由は、スマホ使用時の〝うつむき姿勢〟でしょう。
うつむくことで頭が前に出ると、ボウリングの球の数倍の重量が頸椎や胸椎にのしかかります。
日頃からスマホに目を落としてうつむいてばかりいれば、頸椎や胸椎が悲鳴を上げるのも当然。
この問題を何とかしない限り、首・肩に不調を訴える人は今後も増え続けるのではないでしょうか。
では、いったいどうすればいいのでしょう。
私は、解決策のひとつとして「スマホ使用時に腋の下にこぶしを入れること」を提案しています。
うつむき姿勢になるのを防ぐには、スマホを顔の前で操作するように習慣づけなくてはなりません。
そこで考えたのがこの方法。
右利きの人が右手でスマホを操作する場合であれば、左手のこぶしを右の腋の下に挟むのです。
みなさん、ちょっと試してみてください。
どうでしょう。
そうすると、自然にスマホを顔の前に持ってきて操作せざるを得なくなりませんか?
このように、ちょっと工夫をするだけでうつむき姿勢になるのを防ぎ、首や肩にかかる負担を減らすことができます。
スマホの使用頻度が高い人は、これを習慣にするだけで、きっと、首・肩の負担を大幅に減らせることになるはずです。
健康の秘密が隠されている「肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし」記事リストはこちら!
たった10秒で効果をもたらす「胸椎のばし」に加え、「仙腸関節テニスボール体操」など、5章に渡って「健康をキープ」するメリットが詰め込まれた一冊