よく寝たのにスッキリしない...なんで? その答えは、「疲労回復の方法は、人によって違う」と東洋医学の第一人者である中根一さんは言います。そこで、中根さんの著書『寝てもとれない疲れをとる本』(文響社)から、あなたの正解が見つかる「疲れの正体」と「体質別の疲労回復法」を連載形式でお届けします。
体質が「水」タイプの人の特徴
<愛され上手の要領よし型>
□誰にでも愛想がよく、人気がある。
□新しいことに挑戦するよりも、慣れ親しんだやり方を好む。
□疲れると「老けた?」と言われがち。シワやくすみ、全身がだるいなどの症状が出る。
腰が低く、愛想のいい人気者タイプの人が多いようです。
気配り上手でもあり、みんなから愛されるキャラクターです。
一方で怖がり屋の一面もあり、決断したり、課題を達成したり、新しいことに挑戦したりするのは、やや苦手。
体力や根気が続かないので、途中でひと休みすることもよくあります。
疲れに対して
このタイプをひと言でいうと、疲れが外見に現われやすい人。
疲労が溜まると髪がパサつく、肌がくすむ、体の動きが鈍くなる、聞き直しが多くなるなど、「老けた」ときと同じような特徴が見られます。
また、年齢を重ねるにつれて、どの体質の人も、徐々にこの「水タイプ」の傾向が加わっていきます。
「腎」(東洋医学で「水」タイプに対応する)の体質では「疲れのサイン」が、とくに足腰の不調や耳、髪などの諸症状として現われます。
東洋医学では水分コントロールやミネラル調整などを行なうと考えられており、機能の衰えが「老化」として反映されやすいタイプでもあります。
また、このタイプは筋肉や関節が硬くなるので、ヨガやストレッチで体をほぐすと効果的。
体液の循環が促進され、手足のむくみ解消にも役立ちます。
ただし、汗をかきすぎてミネラルを失ってしまう「ホットヨガ」は避けたほうがよさそうです。
「水」タイプは「しっかり動いて」「ゆっくり休む」のメリハリが疲労回復のポイントです。
できる限り、夜は早めに休むように心がけてください。
【疲れのサイン】
・下半身、毛髪、骨、歯、耳に現われる ・足腰がだるくなる、手足がほてる(発熱性消耗性疾患)。
・髪のツヤがなくなる、白髪が増える。
・耳鳴りがする、耳が聞こえにくくなる。
・筋張ったこりが生じる。
・目の周りがくすむ、目の下がたるむ。
・鼻の両脇から口にかけての「ほうれい線」が目立つ(むくみ)。
・歯が浮く感じがする。
【即効!疲労解消法】
・階段の上り下りによる腰回りのストレッチ(腰を少しねじりながら歩くと◎)。
・爪先立ち。
・ゴルフボール踏み。
・15分の仮眠。
・味噌汁を飲む。
【じっくり癒やす!体質管理法】
・適度な休息をしたらヨガやストレッチをする。
・遅くとも夜12時までに就寝する。
・月に一度は、ヘトヘトになるまで運動をする(とくに登山がオススメ)。