重篤な病気につながりやすい!「肺炎球菌」のワクチンとは?/いま接種すべきワクチンはこれ!

新型コロナウイルスのように、感染症は思わぬところで牙をむきます。O157などの細菌やはしかなどのウイルスは、これまで多くの命を奪ってきました。けれど、かつて猛威を振るった「天然痘」は、18世紀末のワクチンの開発とその後の普及で、20世紀には世界で根絶されました。そこで、年齢を重ねた私たちが、病気を封じ込めるために接種したいワクチンについて、国立感染症研究所の田谷馨子先生にお聞きしました。

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重篤な病気につながりやすく要注意「肺炎球菌(はいえんきゅうきん)」

65歳以降の人は定期接種。持病のある人は主治医に相談

鼻やのどの粘膜にいる肺炎球菌という細菌によって、肺炎や髄膜炎などの命に関わる病気を引き起こします。

特に65歳以上の高齢者は重篤な症状につながりやすいのでご用心。

ワクチンは万能ではありませんが、重症化を防ぐために役立ちます。

定期接種は2014年に開始され、23年までは、65歳、70歳、75歳、80歳と5歳ごとに1回目は一部公費で受けられます(2回目以降は自費)。

60歳から65歳未満でも高血圧などの持病があれば定期接種対象になります。

[主な症状]
肺炎や髄膜炎などで命に関わる事態に

[かかりやすい年齢、性別など]
高齢者や乳幼児、免疫力が極度に低下した人

[感染経路]
飛沫感染。小児の鼻の奥には常在の可能性も

[接種できる人]
定期接種は65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる年度

[ワクチンが効いている期間]
5年以上

[およその費用]
定期接種は一部公費、自費は7,000円前後


そもそもワクチンとは?

感染症の予防に使用する薬のこと。

体内にワクチンで病原体の存在を知らせ、抗体などの武器を作っておくと、病原体が侵入してきても退治できます。

つまり、感染や発病、重症化を予防することができます。

ワクチンは予防の薬として欠かせない存在です。

●ワクチンは病気に対する抵抗力を与える

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病原体を弱くするか、あるいは全くなくした病原体を体内にあらかじめ入れて武器を作るのがワクチン。接種することで予防に必要な抵抗力をつけます。

感染症とは?

ウイルスや細菌などの微生物が、体内に入って感染することで発症する病気。微生物の種類によって、発熱、せき、頭痛などさまざまな症状が出ます。


取材・文/安達純子 イラスト/かたおか朋子

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多屋馨子(たや・けいこ)先生

高知医科大学卒業。大阪大学医学部小児科学講座入局後、大阪市立小児保健センター、大阪大学医学部附属病院小児科などを経て、2001年国立感染症研究所へ。13年より現職。感染症撲滅のために尽力中。

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この記事は『毎日が発見』2020年3月号に掲載の情報です。

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