外反母趾や下肢静脈瘤、足底腱膜炎、扁平足、足裏の痛み、足首の痛み、むくみ、だるさ・・・。足の悩みはさまざまです。足のトラブルを放置すると、やがては全身に悪影響を与え、さらにやっかいな症状を引き起こすケースも少なくありません。生活習慣や歩き方、悪い姿勢など、原因は人それぞれですが、足のトラブルを起こす人には共通点があります。それは、足裏のアーチが崩れていること。年間約2000名の足の悩みを解決してきた、さいたま中央フットケア整体院院長の冨澤敏夫先生に、足のトラブル診断の方法について教えてもらいました。
セルフチェック1「まずはあなたの足をチェック」
1つも当てはまらなかった人
足の問題はありません。
次の「靴の減り方診断」で将来のトラブルを予測してみてください。
1つでも当てはまった人
足のトラブルが始まっています。
「靴の減り方診断」で、歩き方のクセを知りましょう。
セルフチェック2「靴の減り方で分かる足のトラブル診断」
みなさんは、自分の靴底を注意して見たことはありますか?
実は、靴底のすり減り方によって歩き方の特徴が分かります。
今回は、靴底の減り方から足のトラブルを見つける方法をご紹介しましょう。
まずは、下の4つから自分の靴底の減り方がどのタイプに当てはまるか(近いか)チェックをしてください。
「足に負担のかかる靴底の減り方をしている人は、まずは歩き方を正すことを心がけてください。そうすることで、将来起こりうる足のトラブルを減らすことができます」(冨澤敏夫先生)。
タイプ1『外側だけ』
O脚やがに股歩きの人に多く、歩くときの重心が外側になっています。
ひざや腰に負担がかかりやすく、変形性膝関節症になりやすいです。
タイプ2『内側だけ』
内股歩きの人に多い減り方。
歩くときの重心が内側に偏り、足裏や足首、ひざなどの関節に負担がかかります。
外反母趾や扁平足の原因にも。
タイプ3『かかとだけ』
歩くときに蹴り出す力が弱く、足を揺さぶるような歩き方をしています。
足首や足の親指、ひざの関節がうまく使えていない人に多いです。
タイプ4 『つま先とかかと』
かかとから接地し、つま先で蹴り出すという正しい歩行ができています。
足首や足の親指の関節が上手に使えており、大きな問題はありません。
これはNG『すり足になるとかかとの減る面積が広い』
タイプ4のようにかかとの外側が減るのは正しい減り方。ただし、
極端にかかとが減る場合は歩幅が小さく、かかとをするように歩いており、タイプ3に近い傾向が。
正しい減り方は「タイプ4」のみです。
取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/やまだやすこ