「強みを生かす人と弱点を改善する人、どちらが幸せ?」アメリカの統計でみると...⁉

「がん予防にいい食材は?」「食べてすぐ寝ると太る?」テレビやインターネットにあふれかえる情報、一体どれを信じればいいのかわからない・・・。そこで、ハーバード大学や米国国家機関などの統計データを基に、本当に効く健康法をまとめた『長生きの統計学』(川田浩志/文響社)から、正しい健康管理術を連載形式でお届け。クイズ形式なので、ちょっとした話のネタにも使えます。

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強みを生かす人と弱点を改善する人。どっちが幸せ?


全米心理学会会長も務めたペンシルベニア大学教授マーティン・セリグマン氏によると、仕事で成果をより上げることができるのはどちら?

A.自らの弱点を発見し直すよう努力する
B.自らの強みを仕事に活かす


答え:B 自らの強みを仕事に活かす

「弱点を克服するべきか、強みを伸ばすべきか」

仕事、スポーツ、試験など、さまざまな場面で問われることのある選択だと思います。

どちらを選ぶかは状況や自らの性格次第ではありますが、一般的には「自分の弱点を知り、それを克服していくことで成長する」というような発想を持っている人が多いのではないでしょうか。

しかし、人生を幸福に生きていくということにスポットを当てるなら、弱点克服よりも強みを生かすほうが、幸福度が上がります。

アメリカのペンシルベニア大学の心理学教授でポジティブ心理学の提唱者とされるマーティン・セリグマン博士は、仕事や生活の中にプラスに生かすことのできる性格上の強みを、24に分類しました。

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そして、これらから自分にもっともよくあてはまる性格上の強みをいくつか選び出し、日常や仕事の中で意識的に行ってみることで、抑うつ気分が減り、幸福度が上がることを明らかにしました。

その後に報告されている、「自分の強みを使うこと」について観察した9つの実験を分析した結果においても、まったく同様の効果が確認されています。

こうして自分の強みを積極的に使っていくというのは、自らの得意なことや自信のあることを行う機会を増やすことにほかなりません。

強みを生かす際には、苦手なことに取り組む場合と比べ、うまくいく可能性が必然的に高まります。

そして成功体験が得られるほど、自らの存在を肯定的に考えられるようになっていくため、沈んだ気分になることが減り、最終的には幸福度が上がるようです。

自分の強みを使っていくためには、まずそれが何かを知る必要があります。

先ほど紹介した実験と同じように、「性格上の強みリスト」の中から自分で当てはまるものを選んでみてほしいと思います。

【まとめ】自分の強みを生かすことを意識して生活すると、幸福度が上がる

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060-syoei-nagaikinotoukei.jpg確実なデータを基に、「食事」「生活習慣」「運動」「メンタル」の4分野から29の健康情報を紹介。情報の基となる大学や機関名も記載されています

 

川田浩志(かわた・ひろし)

1965年、神奈川県生まれ。東海大学医学部内科学系血液腫瘍内科教授、医学博士。米国サウスカロライナ医科大学内科ポストドクトラルフェローを経て、2015年4月より現職。最先端の血液内科診療に従事しながら、アンチエイジング医学の普及にも注力する。

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『長生きの統計学』

(川田浩志/文響社)

「それ、本当!?」というような科学的根拠のないさまざまな健康情報を耳にする昨今。そんな時代に信頼すべきは、エビデンスのある「データ」です。本書で示されているのは、ハーバード大学やウィーン医科大学といった世界の名だたる大学や、各国の国家機関などの統計データをまとめた「事実」のみ。健康のための統計本です。

※この記事は『長生きの統計学』(川田浩志/文響社)からの抜粋です。

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