肩こり、膝痛、便秘、どうにかしたい・・・。あなたの体の不調、根本的な原因は「内臓の冷え」にあるかもしれません。体の中の温度である「内臓温度」が1℃下がれば体の免疫力が激減するという、冷え性対策の第一人者・山口勝利さんは、「まずは内臓を温めることが重要」だと説きます。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)にも出演した冷えの専門家・山口さんの著書『死ぬまで元気でいたければとにかく内臓を温めなさい』(アスコム)から、体を隅々までぽかぽかになる「究極の冷え症改善法」をお届けします。
どこでもいつでも誰でもかんたんにできる「ほかほかストレッチ」
内臓温度を上げる「ほかほかストレッチ」を紹介しましょう。ストレッチは3種類をそれぞれ1日1セット行ってください。
1つは、インナーマッスルを左右から刺激する「ヘリコプターストレッチ」。2つ目は、前後から刺激する「足上げガッツポーズストレッチ」。そして3つ目が、お腹からの血流をよくする「おじぎストレッチ」です。
「おじぎストレッチ」で、インナーマッスルを刺激するだけでなく、お腹からの血流をよくするのは、内臓温度が下がると、流れが悪くなった血液が下腹部にたまることが多いからです。
「おじぎストレッチ」は、そのたまった血液を、流す効果があるので、特に冷えの自覚のある人や、「隠れ冷え」の疑いのある人は積極的に行うようにしましょう。
すべてのストレッチを行っても約3分で終わります。皆さん毎日忙しいとは思いますが、1日3分くらいならとれるはずです。場所は、自宅でもオフィスでも構いません。イスに座れるところならどこでもできます。
さらに、「ほかほかストレッチ」は、若い人から高齢の人まで、何歳でもできるかんたんなものにしました。
朝起きてからでも、日中の空き時間でも夜眠る前でも、どの時間帯に行っても構いません。
ただ、食後すぐに行うと、気持ち悪くなってしまうこともあるので、注意が必要ですが、ヒハツ(ロングペッパー。著者がおすすめするスパイス)を食べたあと、しばらくしてから行うと、効果は高まります。
このストレッチは、誰でも安全にできるように、基本はイスに座ったままで行うストレッチになります。
もう少し負荷をかけたいとか、物足りないとか思うときは、立った状態で行ってみましょう。座ったバージョンか立ったバージョンどちらかで構いません。
3種類のストレッチを1日1セットずつ行いましょう。ただし、立ったバージョンの「ほかほかストレッチ」は、座った状態でしっかりできる人だけ行ってください。
座ったままでも十分に効果はあるので、無理をしないことです。また無理せずできる回数で行ってください。楽しんでやるのが一番です。転倒してケガをすると、日常生活の動きが制限されるようになります。1日の代謝活動が減って、内臓温度を下げることになると本末転倒ですからね。
※「足上げガッツポーズストレッチ」「おじぎストレッチ」は『死ぬまで元気でいたければとにかく内臓を温めなさい』(アスコム)で紹介されています
イラスト/石玉サコ
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