背中側はあまり自分で見ることができないので自覚しにくいのですが、首の付け根や背中にモコッと脂肪がついている!? と気が付いたときは、ショックなものです。"背中美人"になるためのストレッチを、リンパティック・ストレッチ考案者の前新マミ先生に教えてもらいました。
背中の筋肉を縮めて前側の筋肉は伸ばす
背中がスッキリとしている人は姿勢もいいですし、美しいシルエットを保つことができます。
しっかり背筋を使って筋肉を縮めることができると、背中に脂肪はつきにくくなります。また自然と前側の胸や腹筋、首周りの筋肉を引き伸ばすことになるので、姿勢もおのずと良くなります。特にあご周辺を伸ばすとリンパの流れが改善されます。リンパが流れるとデコルテ周辺がスッキリしたり、肩こりも解消されます。
あごの下、鎖骨の周り、耳の周りなどにはリンパ節という、リンパのフィルターの役割をしている場所があります。首の周辺は、体の中でもリンパが集中している場所なのです。
リンパの流れはとてもゆっくりで、滞りやすい特徴があります。マッサージをすると流れが良くなりますが、筋肉を使って収縮することでも同じように良くなります。特に筋肉を引き伸ばすことが有効です。
さっそく、やってみましょう!
"背中美人ストレッチ"(4回)
背筋をしっかり縮めて使います。無理に背中は反らさず、脚は必ず少し開いた状態で行いましょう。
1 うつぶせになる
脚は少し開き、胸の横あたりに手をつきます。
2 ひじを伸ばす
頭を上からつり上げられているようなイメージを持ちながら、ゆっくりひじを伸ばしていきます。
◎Point
肩甲骨同士を寄せるように意識しながら行います。
3 あごを天井方面へ
ひじが伸びたら、さらにあごを突き出すようにして、体の前側を伸ばしていることを意識します。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange