腕の筋肉量は放っておくとどんどん減少していきます。今回は自分の体重を負荷にして腕立て伏せを行うストレッチを、リンパティック・ストレッチ考案者の前新マミ先生に教えてもらいました。無理なく安全に腕や肩を鍛えることができ、肩こりの予防や解消にもおすすめです。
腕や肩甲骨を使って肩こりを予防しましょう
日常生活の中で、腕は荷物を持ったり、さまざまな動作をしたりするのにとてもよく使われているのですが、意識して使うことが少ない場所でもあります。そうすると腕の筋力が落ち、加齢とともに腕が上がりにくくなります。ひどい場合には洗濯物を干すのもつらくなったりします。
また、荷物を持つときに腕の力でしっかり持てなくなると腰に過剰な負担がかかり、腰痛の原因になることもあります。腕の筋力の低下はひじの関節にも負担が大きくなります。腕は意識的に鍛えておきたい場所です。
また、固まりがちな肩甲骨周辺は肩こりを招く要因になります。特に肩甲骨の周りの筋肉は、日常的には縮めて使うことが少ないので、伸びてしまっていることが多い場所です。腕をしっかり使って縮めることで柔軟性を保てると、肩こりも解消されます。
さっそく、やってみましょう!
床プッシュストレッチ(8回)
続けていると、上腕の内側のプニュプニュしがちな〝振り袖 と呼ばれる部分もすっきりしてきます。
1. 四つんばいになる
手は肩の下か少し前、ひざは腰の下について四つんばいになります。
2. ゆっくりダウン
ひじを外側に張るようにして、4 つ数えながら床にあごか額がつくまでダウンします。
背中が反れたりお尻が後ろに引けたりしないように注意します。
◎Point
ダウンするときは、肩甲骨を寄せるように意識して行いましょう!
3. ゆっくり元に戻る
4つ数えながら1の姿勢に戻ります。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange