勢いよく飲むべし!腸が喜ぶ「朝コップ1杯の水」の飲み方

「最近やせにくくなってきた」「手足のむくみが気になる」・・・。実はこうした悩みは「腸の健康」を保つことで、解決できるかもしれません。というのも腸は、食べ物を消化吸収して便を作るほか、質のよい血液をつくる工場のような役割も果たしているからです。そこで、日本で初めて「便秘外来」を開設した"腸のスペシャリスト"による話題の書籍から、「腸」が本来のチカラを発揮してくれる「1分でできるメソッド」を連載形式でお送りします。

※この記事は『医師が教える 1分腸活』(小林弘幸/自由国民社)からの抜粋です。

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朝コップ1杯の水を飲む

便秘に困っている人に朝の様子をうかがうと、あわただしく準備をして出かけるという人が少なくありません。

しかし、それでは腸の働きがよくなりません。

そこで、ぜひトライしていただきたいのが、朝、目覚めたらコップ1杯の水を飲むこと。

腸は睡眠中に消化・吸収を終え、朝方には動いていません。

そこに水を飲むことで、腸を目覚めさせるのです。

空っぽの胃に水が入って重くなるので腸を刺激します。

その結果、ぜん動運動のスイッチが入って、スムーズな排便につながっていくのです。

飲むときは「一気に」がポイント。

勢いよく飲んだほうが腸への刺激が起こりやすくなります。

水は冷たくても温かくてもどちらでもOKですが、体を冷やしたくない人は常温、または白湯(さゆ)がおすすめです。

腸は小腸、大腸を合わせると7メートル以上もあります。

腸のぜん動運動が停滞すると食べ物の進みが遅くなり、腸内の流れが止まってしまいます。

すると、腸壁が水分を吸収して便がカチカチに硬くなってしまい、便秘になります。

便秘が続くと、いわゆる「宿便」(しゅくべん)がたまり、便の腐敗が進みます。

こうして腸内環境が悪くなってさらにぜん動運動が弱まり、便秘が続くという悪循環に陥ってしまいます。

ですから、便秘をしないためには毎朝、起き抜けに水を飲んでぜん動運動をうながす習慣をつけることが重要になるのです。

「朝はコップ1杯の水!」を合言葉に、毎日続けてみてください。

実践した方の多くは1週間ほどで腸の動きがよくなったのを実感しているようです。

便秘は水分不足も一因ですから、水を飲むことで便を軟らかくするメリットもあります。

人間は汗や尿などで1日約2リットルの水分を排出しているとされているので、朝はもちろんのこと、こまめに水分補給して、1日1.5リットルを目安に水の摂取を心がけるとよいでしょう。

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小林弘幸(こばやし・ひろゆき)

1960年、埼玉生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経の第一人者としてプロスポーツ選手、アーティスト、文化人のパフォーマンス・コンディショニングの向上指導に携わる。また、順天堂大学に日本で初めての便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”。「聞くだけで自律神経が整うCDブック」「医者が考案した長生きみそ汁」などベストセラー多数。「ごごナマ」(NHK)や「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)など、メディア出演も多数。

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『医師が教える 1分腸活』

小林弘幸自由国民社

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この記事は書籍『医師が教える 1分腸活』からの抜粋です

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