治療せずに重症化したら?チャート図でわかる「帯状疱疹」痛みと経過

ピリッと強く痛む「帯状疱疹」(たいじょうほうしん)。加齢やストレス、疲れなどにより発症し、80歳までに3人に1人がかかると言われる症状です。今回は皮膚症状と痛みの経過、また予防と治療法のまとめを、国立感染症研究所 感染症疫学センターの多屋馨子先生に教えていただきました。

pixta_38320710_S.jpg前の記事「ブースター効果減少で要注意!「帯状疱疹」の予防法って?/H&B(3)」はこちら。

 

■皮膚症状の痛みと経過


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■予防方法

<ワクチンの接種>
・50歳以上なら帯状疱疹予防ワクチンの接 種を
・費用は1万円程度 (全額自費になる)

発症リスクの高い50歳以上の方は、水痘ワクチン接種を任意で受けることができます。ほかの生ワクチン(風疹、はしかなどのワクチン)の接種を受けた方は、通常27日以上間隔をあける必要があります。また持病やほかの病気の薬の服用など、ワクチン接種ができない人もいます。主治医に相談を。


<免疫力を低下させない>
・バランスのとれた食事
・適度な運動
・十分な休養&睡眠

体内に潜む水痘・帯状疱疹ウイルスは、細胞性免疫によって抑え込むことで発症を防いでいます。過度なストレスや過労などで細胞性免疫の働きが低下すると帯状疱疹を発症しやすいのです。ワクチン接種での予防ができないときには、規則正しい生活を心がけましょう。

 
■治療法

<初期症状を見逃さず病院へ!>
・赤い発疹がある
・チクチク、ピリピリといった痛みがある
・痛む部位は主に胸や腹、背中の片側

症状がひどくなればなるほど治療に時間がかかるため、発症から72時間以内の治療開始が大切です。チクチクとした神経に関わるような痛みや体の半分 (片側性)に赤い発疹や水疱があるときには、なるべく早く皮膚科や内科へ行きましょう。重症化や合併症を防ぐには異変を見逃さないことが大切です。

 

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取材・文/安達純子

 

 

<教えてくれた人>

多屋馨子 (たや・けいこ)先生

国立感染症研究所 感染症疫学センター 第三室室長 。高知医科大学医学部卒。 大阪大学医学部小児科学講座入局後、大阪市立小児保健センター、大阪大学医学部小児科・微生物学講座などを経て2001年国立感染症研究所へ。2013年より現職。

この記事は『毎日が発見』2019年6月号に掲載の情報です。

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