サラダや料理の彩りに重宝するミニトマト。旬のいま、多めに買って天日で半乾燥させれば、長く使えます。料理家の藤野嘉子さんに、ミニトマトの栄養やおすすめのレシピについて教えてもらいました。
ミニトマトはトマトより栄養豊富です
トマトとミニトマトを比較すると、100g当たりの栄養素の量が違います。βカロテンはトマトの約1.8倍、ビタミンCは2倍、その他のビタミンEや食物繊維も多く含まれます。料理の彩りに使うだけではもったいないのです。
安く出回っていたら、たくさん買って半乾燥させ、オイル漬けにして保存調味料として使ってみましょう。
「セミドライトマトのオイル漬け」
全量で993kcal 塩分9.0g
材料(作りやすい分量)
ミニトマト...2パック(350g)
塩...大さじ1/2
砂糖...小さじ1
エクストラバージンオリーブ油 ...適量
作り方
1 ミニトマトは洗ってへたを取り、縦半分に切る。ざるやバットに網を敷いて切ったミニトマトを広げる。
2 切り口に塩、砂糖をふりかける。
3 風通しの良い場所で天日で3日ほど干す。途中裏返してもよい。雨の場合は、室内で扇風機に当てたり低温のオーブンに入れる。
4 切り口が乾いたら、完全に乾いたガラス瓶に入れ、かぶるくらいまでエクストラバージンオリーブ油を加える。2日ほど漬ける。
※オイル漬けなので、日持ちはよい。保存期間は冷蔵庫で1カ月。
では、このセミドライトマトのオイル漬けをつかったお手軽レシピを4つ、ご紹介しましょう。
イタリアの漁師料理「鯛のアクアパッツァ」
1人分 327kcal 塩分2.4g
材料(2人分)
鯛の切り身...2切れ
あさり...200g
セロリ...1/2本
セミドライトマトの オイル漬け...10個
オリーブ油...大さじ2
あれば白ワイン...大さじ2
塩、こしょう...各適量
作り方
1 あさりはよく洗い、水に浸けて砂を出す。セロリは筋を取り、乱切りに。鯛は塩、こしょう各少々をふっておく。
2 フライパンにあさり、セロリ、鯛を並べる。セミドライトマトのオイル漬け、オリーブ油、白ワインを加え、ふたをして火にかける。強火で2分。火を弱め、さらに5分ほど蒸し煮にする。あさりの口が開き、鯛に火が通ったら、器に盛り付ける。
3 残った煮汁は強火で煮詰め、塩、こしょうして2 にかける。好みでオリーブ油をかけても。
甘さと酸味が程よく調和
「トマトトースト」
1人分 175kcal 塩分1.4g
作り方
8枚切りの食パンに、セミドライトマトのオイル漬けをのせる。オーブントースターに入れてこんがりと焼く。
意外な組み合わせで味付けいらず
「トマト冷ややっこ」
1人分 75kcal 塩分0.4g
作り方
木綿豆腐1/2丁は手で崩し、セミドライトマトのオイル漬けをのせる。
玉ねぎと合わせてうま味倍増
「トマトみそ汁」
1人分 64kcal 塩分1.9g
作り方
玉ねぎのみそ汁を作り、セミドライトマトのオイル漬けを加える。トマトを加えたら加熱しないこと。
撮影/原 務 スタイリング/鈴木ひろみ 栄養計算/スタジオ食