実は水分補給も大切!ヘルペスの再発を防ぐ「食事」の心得

「ヘルペス」とは、ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症の一種。いったん症状が改善しても、再発を繰り返しやすいのも特徴です。今回はそんなヘルペスの再発について、特に食事など生活習慣の観点から、横浜市立大学附属市民総合医療センター皮膚科准教授の蒲原毅先生にお聞きしました。

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ヘルペスの再発を繰り返す場合、免疫力が低下しているため、風邪やインフルエンザなど他の感染症にもかかりやすくなっています。ヘルペスは体からのSOSのサインと考えて、自分の生活習慣を見直してみてください。

忙しくて疲労やストレスが溜まっていたり、睡眠不足だったりというときは、食事もおろそかになりがちです。しかし、バランスの悪い食事が続くと、体の調子を整える栄養素が不足し、より体調が悪化していきます。

「基本的に、摂取することでヘルペスが早く治ったり、悪化したりする食べ物はありません。ただし、ビタミンが不足すると肌や粘膜の調子が悪くなり、免疫力も低下します。野菜や果物、肉、魚をバランスよく摂るよう心掛けてください」(蒲原先生)

ビタミンA・・・ニンジンやモロヘイヤ、ホウレンソウなどの色の濃い野菜
ビタミンB・・・カツオやマグロなどの赤身の魚のほか、豚肉や鶏肉
ビタミンC・・・キウイやレモン、柿などの果物
ビタミンD・・・しらすや、イワシ、サケなどの青背の魚

ビタミンは以上のようなものに、それぞれ豊富に含まれています。特に旬のものは栄養価が高いので、積極的に食事に取り入れてみてください。

また、唇が乾燥してひび割れたり、皮が剥けて血が出たりすると、その外傷が原因となってヘルペスができることがあります。夏だけでなく、空気が乾燥する冬も十分な水分摂取を心掛け、1日に2リットル摂取することを目標にしてみてください。

ただし、コーヒーや紅茶、緑茶などカフェインを含む飲み物は、カフェインに利尿作用があるため、水分補給には向いていません。水や麦茶など、カフェインの入っていない飲み物を選ぶようにしてください。

また、食事の時間が不規則だったり、起床と就寝の時間が毎日バラバラだったりする生活を続けていると、体がうまく生活のリズムを整えることができず、不眠などのさまざまな不調が引き起こされます。

できるだけ、朝は同じ時間に起きて、朝食を摂るよう心掛けてください。

夕食のエネルギーは睡眠中に消費されているため、起きたばかりの人間の体は、基本的にエネルギー切れを起こしています。朝はあまり食べられないという人は、吸収のよいバナナなどを無理のない範囲で食べてみてください。胃腸が動き出して、体がスムーズに目覚めます。起床のリズムが整えば、夜も毎日同じくらいの時間に眠くなるので、自然と生活のリズムをつくることができるはずです。

 

取材・文/高橋星羽(デコ)

 

<教えてくれた人>

蒲原 毅(かんばら・たけし)先生

1995年横浜市立大学医学部卒業。同附属市民総合医療センター皮膚科部長、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医。帯状疱疹や皮膚病全般の診断と治療が専門。

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