「膀胱トレーニング」知ってる?専門医に「早めのトイレ」について聞いてみた

「そんなに尿意はないけど、心配だからトイレは早めに行くようにしている」。そんな人も多いのでは? でも、その習慣、実は改めたほうがよいかもしれません。東京医科歯科大学 医学部附属病院の泌尿器科講師、横山みなと先生に聞いてみました。

「膀胱トレーニング」知ってる?専門医に「早めのトイレ」について聞いてみた pixta_36550174_S.jpg前の記事「奥までやると逆効果?専門医が教える「耳掃除」の効果的な方法/医療の常識・非常識(5)」はこちら。

 
外出前や食事前に「何となく心配だから」と思って、尿意がないのにトイレに行ったり、念のためにと1時間置きにトイレに行くような習慣がついていると、膀胱(ぼうこう)が空の状態が続きます。

すると膀胱がだんだんと小さくなって尿を貯める量が減ってしまうために、本当に頻尿になってしまうことがあります。尿意を少し我慢することが、脳と膀胱を正常に働かせるためには大切です。

近くにトイレがある場合は、尿意を感じても少し我慢してから行くようにしましょう。頻尿や尿失禁を改善する治療法として「膀胱トレーニング」が推奨されています。

尿がある程度膀胱にたまるまで我慢して、膀胱の容量を大きくしていくセルフケア法です。この膀胱トレーニングだけで、薬も使わずに頻尿が改善する方もいます。

 

「膀胱トレーニング」知ってる?専門医に「早めのトイレ」について聞いてみた 1904_p054_01.jpg

 

次の記事「医師に聞いた「食後すぐ寝るのはNGってホント?」/医療の常識・非常識(7)」はこちら。

取材・文/宇山恵子 イラスト/中川原 透

 

<教えてくれた人>

横山みなと(よこやま・みなと)先生

東京医科歯科大学医学部附属病院泌尿器科講師。前立腺手術後、ま れに生じる排尿障害に対する人工尿道括約筋による尿失禁手術を専門としている。排尿障害の治療に尽力している。

この記事は『毎日が発見』2019年4月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP