1日のおしっこ何回なら平均的?医師が教える「排尿日誌」のつけ方

「トイレに行く回数が増えた」「残尿感がある」などの症状、もしかしたら「膀胱炎」のせいかもしれません。膀胱炎はその名のとおり、尿をためる膀胱で炎症が起きる病気です。診断もしやすく治療しやすい病気ですが、一方で人によっては繰り返すことも多い病気。そこで、膀胱炎になる原因や理由、予防法を、医療法人 東和会第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター長の竹山政美先生に教えていただきました。

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前の記事「この5つの症状に要注意!原因不明の病気「間質性膀胱炎」とは/膀胱炎(7)」はこちら。

 

尿量やタイミングを知っておしっこをためられる力を

頻尿や尿意切迫感などを気にするあまり、膀胱に尿が十分にたまる前にトイレに行くくせがついてしまうと、膀胱が過敏になり、縮んで小さくなってしまいます。その結果、十分な量の尿をためることができなくなり、ますますトイレが近くなります。ここでは、自分で排尿をコントロールする力をつけるため、排尿日誌をつけて、自分の排尿の状況をチェックしてみましょう。

●排尿日誌のつけ方

<準備とやり方>
・目盛りのついた容器(50ml単位のもの)をトイレに置きます。
・排尿するたびに尿を容器にとり、尿量を量って「排尿日誌」に記録します。尿量を量れない場合は、排尿した時間を記録しておきましょう。
・少なくとも24時間以上連続で記録します。その際、最も多く排尿した量を最大膀胱容量とします。成人の1回排尿量は、200~400 mLが目安です。

 

<日誌をつけるポイント>
【尿量】
トイレで排尿したとき、用意した容器で尿の量を量って記入する

【がまんできない尿意】
それまで何もなかったのに突然トイレに行きたくなり、がまんすることが難しい症状があれば○印をつける

【尿もれ】
尿がもれてしまった場合は○印をつける

【備考欄】
下記の飲み物の量の目安を参考に、飲んだ飲み物の量を記入する。時間は、おおよその時刻を記入しておきます。また、排尿時の状況で気になることがあったら記入しておきましょう

<飲み物の量の目安>

コップ(高さ約8.5cm)で約180mL
湯呑み(高さ約6cm) で約120mL
コーヒーカップ(高さ約6cm)で 約120mL
マグカップ(高さ約7cm) で約200mL
汁椀1杯で約150mL

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トイレに行きたいのをがまんして、尿量を300mL以上ためられれば、膀胱容量は正常と考えられます。排尿日誌での最大の尿量が、体重の4倍(4mL/kg)以下の場合は膀胱容量が低下していると診断されます。例えば、体重50㎏の人の場合、200mlとなります。

●通常の人の1日の排尿回数と量(目安)

・1日の排尿回数...7回以下
・就寝後のトイレの回数...0回
・1日の尿量...1,200~1,500mL
・1回の排尿量...200~400mL (気温や年齢、水分の摂り方で変化します)
※1日の尿量が2,800mL以上、または体重の40倍(40mL/kg)以上ある場合を多尿といいます。

 

次の記事「おしっこを貯める力をつける!3カ月続けたい「膀胱訓練」とは/膀胱炎(9)」はこちら。

取材・文/笑(寳田真由美)

 

 

<教えてくれた人>

竹山政美(たけやま・まさみ)先生

医療法人 東和会第一東和会病院 女性泌尿器科・ウロギネコロジーセンター長。

大阪大学医学部卒業。健保連・大阪中央病院泌尿器科勤務、市立堺病院泌尿器科医長、健保連・大阪中央病院泌尿器科部長・医務局長を経て2009年10月に泉北藤井病院/梅田ガーデンシティ女性クリニックにウロギネセンターを開設。2015年3月より現職。著書に、『女性泌尿器科へ行こう! 骨盤臓器脱・尿もれ・間質性膀胱炎の治療と手術を受ける人へ』(共著・メディカ出版)などがある。

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