水分を多めにとる、下半身を冷やさない...6つの生活習慣で膀胱炎を遠ざけよう

寒い冬にはトイレが近くなりがちですが、排尿後の痛みや尿の濁りなどの異変があったら要注意。膀胱に炎症が起きた「膀胱炎」が疑われます。その原因と対策、予防法などについて、膀胱炎に詳しい東邦大学医療センター 大森病院泌尿器科講師に伺いました。

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投薬が基本!膀胱炎治療の流れとは

急性膀胱炎発症から治療までの一般的な流れは以下の通りです。

尿検査 →原因菌特定→ 抗菌剤処方
(1週間の治療で改善しない場合には抗菌剤の変更が必要)

排尿痛などで医療機関を受診し、尿検査により膀胱炎と診断されると抗菌剤が処方されます。数日で症状が改善されるのが一般的ですが、症状が治らないときには、別の病気も疑われるため、膀胱の状態を見る膀胱鏡検査などで原因を調べることが大切になります。

 

 
●膀胱炎を遠ざける6つの生活習慣

1 水分を多めに取る
膀胱での細菌の増殖を防ぐには、細菌を尿と一緒に出してしまうのが一つの方法です。水分を多く取ると排尿回数が増えるため、細菌が増殖する前に排出を促すことが期待できます。1901p087_02.jpg

 
2 尿を我慢し過ぎない
膀胱は温かく尿には栄養分があるため、膀胱に尿が長時間あると細菌が繁殖しやすくなります。排尿を我慢し過ぎず早めに出すことで、尿と一緒に細菌も排出することができます。 1901p087_03.jpg 

3 下痢や便秘に気を付ける
腸の中には数多くの細菌が生息しています。下痢や便秘のときには、悪い働きをする腸内細菌が増えていることがあり、膀胱炎のリスクは高まります。下痢や便秘の改善を心がけて。1901p087_04.jpg

 

4 性交渉後は排尿する
性交渉後に尿道から細菌が入り込み、膀胱炎になることがあります。性交渉の前後にシャワ ーを浴びて陰部を清潔にし、性交渉後に排尿する習慣を持つと予防することができます。1901p087_05.jpg

 
5 下半身を冷やさない
冷えると細菌が繁殖しやすいという科学的根拠はありませんが、高齢の方では、下半身の冷えから膀胱炎になったと感じる方が多いのです。下半身を冷やさないようにしましょう。1901p087_06.jpg
 
6 疲労やストレスはためない
疲労やストレスは免疫力を低下させて細菌の増殖を後押しします。規則正しい生活と趣味などのストレス発散でリラックスを心がけましょう。風邪予防にもつながります。1901p087_07.jpg

 

取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

 

 

<教えてくれた人>
青木九里(あおき・くり)先生

東邦大学医療センター 大森病院泌尿器科 講師。東京女子医科大学卒。東邦大学大学院博士号取得。東邦大学医療センター佐倉病院などを経て、2009年より現職。日本泌尿器科学会専門医・指導医。日本性感染症学会専門医。膀胱炎の研究・治療に詳しい。

この記事は『毎日が発見』2019年1月号に掲載の情報です。

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