ダイエット効果や健康効果が多くのメディアで注目されている食材、「もち麦」。なぜもち麦が身体にいいのか? ダイエットしたい人にオススメなのかを、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生がわかりやすく解説します。
もち麦によって2週間で変わる体を、あなたも感じてみませんか?
※この記事は『2週間で体が変わる「もち麦」ダイエット』(小林 弘幸/KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「ランチに「もち麦がゆ」はいかが? スープジャーで簡単に作れます/もち麦ダイエット(9)」はこちら。
もち麦ダイエットQ&A
もち麦ダイエットをはじめる前や続けていく上でよく質問される疑問にお答えします。
Q1 もち麦を食べれば食べるほど効果あり?
A1 主成分は炭水化物。適量を守りましょう。
白米に比べるとカロリーは低いものの、もち麦も穀物なので、おもな栄養素は炭水化物。それなりにカロリーもしっかりあります。「たくさん食べたほうがやせる」「カロリーが低いなら、白米を減らした分、たくさん食べても大丈夫」というわけではありません。1日3食のなかで、目安量を食べるようにしましょう。
Q2 2週間続けてもやせません...何が原因でしょうか
A2 食事内容を見直してみましょう
まずはもち麦を食べ過ぎていないか、次に食事内容をチェックしてみてください。もち麦にはさまざまなダイエット効果が期待できますが、同時にたんぱく質、ビタミンやミネラルもバランスよくとる必要があります。また、これまでの生活習慣によっては2週間以上かかる場合もありますので、しばらく続けてみてください。
Q3 便秘がちでもトライして大丈夫ですか?
A3 便秘がちな人にこそおすすめです
「麦は玄米のように消化があまりよくないのでは?」。そんな心配をよく耳にしますが、もち麦のいいところは水溶性の食物繊維を豊富に含んでいること。便秘がちの人はとくに水溶性の食物繊維が不足していることが多いので、ぜひもち麦を試してみてください。一緒に乳酸菌を含むキムチや漬けものを食べると、腸内の善玉菌が増やせるのでよりいいですよ。
Q4 冷蔵したり冷凍したりしても効果に変わりはないですか?
A4 冷凍してもβ-グルカンの働きは変わりません
冷凍保存しても、β-グルカンの働きに変わりはないことがわかっています。適量を衛生的に食べるためにも冷凍保存を活用してください。
ちなみに、もち麦は冷たい状態で食べてもおいしくいただけるので、お弁当などにもおすすめです。うるち性の大麦は冷めるとややぱさつきますが、もち麦はもち性のためモチモチした食感があり、冷めても固くなりにくい特徴があります。
Q5 調理前のもち麦をどうやって保存すればいいですか?
A5 お米と同じように保存すればOKです
もち麦も穀類の一種なので、お米と同じように保存すれば大丈夫です。高温多湿を避けて、密封容器などに入れておきましょう。虫がつく場合もあるので、冷蔵庫に入れておくと安心です。
冷凍庫内のスペースにもよりますが、もち麦をそのまま保存しておくより、一度に多めに炊いたりゆでたりして、冷凍保存しておくほうがよいかもしれません。
Q6 子どもやお年寄りがもち麦を食べても大丈夫?
A6 もちろん大丈夫です。よくかんで食べましょう。
もち麦の良質な食物繊維は、子どもやお年寄りも取り入れたいもの。よくかんで食べれば大丈夫です。もち麦ごはんが食べにくいという場合は、白米ともち麦の割合を変えてみてください。米に対し1~3割のもち麦を混ぜて炊いてみましょう。