人気の味つけ卵を黒酢で作る! さっぱりおいしい「黒酢煮卵」の作り方

近年、黒酢が注目を集めています。「黒酢はお酢の中でも特に健康に貢献してくれるお酢です」と話すのは、料理研究家で管理栄養士の村上祥子さん。必須アミノ酸9種を全て含むほか、ビタミンやミネラルも豊富です。黒酢を手軽に摂れて、簡単に作れるレシピを教えてもらいました。

 
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1日大さじ1杯の黒酢で元気に!

黒酢が人気を集めているのは、他のお酢よりも豊富にアミノ酸を含んでいて、なおかつ必須アミノ酸9種類を全て含んでいるためです。アミノ酸は臓器や筋肉、骨、皮膚など、私たちの体を作るための基礎となる大切な成分ですが、9種類全てがそろって初めて機能します。また黒酢にはビタミンやミネラルも豊富です。

食べたものをエネルギーに代えるのが、「クエン酸回路」ですが、これが活発に働くと、疲れにくい体になります。お酢には酢酸が多く含まれ、体内でクエン酸に変化してクエン酸回路を活発にします。昔は酢の物や酢みそあえなどを日常的に摂っていたのですが、健康ブームでさまざまな食材が注目を集める中、お酢は1人当たりの消費量が年々減少しています。

ですが、意識してお酢を摂るようにすると、疲れ知らずで過ごすことができ、さらに高血圧や脂質異常症(高脂血症)、糖尿病の改善にも効果的です。毎日大さじ1杯の黒酢が健康な体作りを支えてくれるので、積極的に摂りましょう。

 

人気の味つけ卵を黒酢で作る! さっぱりおいしい「黒酢煮卵」の作り方 1811p038_06.jpg人気の味付け卵を黒酢でさっぱりアレンジ!
「黒酢煮卵」

1個分77kcal/塩分0.3g
冷蔵で5日保存可能

【材料】(4個分)
卵...4個
めんつゆ(2倍濃縮) ...100ml
黒酢...50ml人気の味つけ卵を黒酢で作る! さっぱりおいしい「黒酢煮卵」の作り方 1811p038_01.jpg

【作り方】
 鍋に水5カップ(分量外)を入れて沸騰させ、お玉で卵を入れ中火で6分ゆでる。ステンレスのボウルに水と氷(分量外)を入れて氷水を用意し、卵がゆだったら網じゃくしで氷水に移し、3分浸ける。人気の味つけ卵を黒酢で作る! さっぱりおいしい「黒酢煮卵」の作り方 1811p038_02.jpg

 

 卵の上下をコンコンと打ちつけてひびを入れた後、周りにもひびを入れて、むきやすくする。人気の味つけ卵を黒酢で作る! さっぱりおいしい「黒酢煮卵」の作り方 1811p038_03.jpg

 

 再び氷水に入れ、水の中で殻をむく。人気の味つけ卵を黒酢で作る! さっぱりおいしい「黒酢煮卵」の作り方 1811p038_04.jpg

 

 600~700ml容量の容器に卵を入れ、上にペーパータオル1/4枚をかぶせ、めんつゆと黒酢を混ぜてかける。ふたをして、冷蔵庫で2時間以上漬けてできあがり。人気の味つけ卵を黒酢で作る! さっぱりおいしい「黒酢煮卵」の作り方 1811p038_05.jpg

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卵の栄養

卵はたんぱく質を手軽に摂れ、ビタミン、ミネラルをバランス良く含む栄養の宝庫です。卵黄に含まれるコリンには、脳の認知機能を上げる働きがあります。時々、「コレステロールが気になる」という方もいますが、卵のコレステロールは血液中のコレステロール値には影響しない、という報告もあります。

卵黄に含まれるレシチンには、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがあり、余分なコレステロールが血管に沈着するのを防ぐため、と考えられています。

 

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取材・文/石井美佐 撮影/中野正景

 

 

<教えてくれた人>
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん

管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内の「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

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この記事は『毎日が発見』2018年11月号に掲載の情報です。

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