黒酢しょうゆは、料理家・谷島せい子さんの元気の素。体力を消耗しがちな夏に、いつも作っているという秘伝の調味料です。健康食品として話題の主役の黒酢は、豊富な必須アミノ酸を含み、疲労回復効果がある上、ビタミンB群も。ほどよい酸味が食欲をそそって、うれしいこと尽くしです。「冷ややっこや納豆に垂らしてもおいしいし、油を足せばドレッシングにもなりますよ」と谷島さん。材料を混ぜるだけで手軽にできますから、ぜひテーブル上でそのコクと香りを味わって。
黒酢しょうゆ
<材料>
黒酢...1/4カップ
米酢...1/4カップ
砂糖...大さじ2
しょうゆ...大さじ2
<作り方>
材料を合わせて、砂糖が溶けるまで混ぜます。
それぞれの割合は好みで調整してかまいません。
我が家の味を作りましょう。冷蔵庫で6カ月保存できます。
<お酢選びのちょっとアドバイス>
谷島せい子さんが愛用する黒酢は、鎮江香醋(ちんこうこうさく)。中国江蘇省鎮江市の名産調味料で、まろやかな酸味と香り高さが特徴。「これを使うと、どんな料理にも合う黒酢になるんです。もちろん、お好みの黒須で作っても」
「黒酢しょうゆ」を使ったレシピ
テーブルでひとかけするだけ
なす炒め
【材料(作りやすい分量)】
なす...2本
サラダ油...適量
黒酢しょうゆ...好みで適量
【作り方】
なすはへたを除いて食べやすい大きさに切る。フライパンに多めのサラダ油を熱して炒め、皿に盛って黒酢しょうゆをかけていただく。
炒め物の味つけは、これにおまかせ
酢豚風
【材料(作りやすい分量)】
豚しゃぶしゃぶ用スライス肉...100g
塩・こしょう...各少々
片栗粉...適量
サラダ油...少々
黒酢しょうゆ...大さじ2
【作り方】
1 シート状になっている豚しゃぶしゃぶ用スライス肉を、ラップの上に広げて少しずつ重なるように並べ、のり巻きの要領で端からクルクルと巻く。一般的な酢豚はかたまり肉を小口切りにして作るが、これなら加熱に時間がかからず簡単。
2 1 を一口大に切って団子状に丸め、軽く塩・こしょうして片栗粉を薄くまぶす。
3 サラダ油を熱したフライパンで焼いて中まで火を通し、黒酢しょうゆをからめる。あれば香菜などを飾る。
とろみをつけて、あんかけ風に
卵とえびの中華炒め
【材料(作りやすい分量)】
卵...3個
ゆでえび...3尾
サラダ油...適量
黒酢しょうゆ...大さじ3
水溶き片栗粉...小さじ1
【作り方】
1 サラダ油少々を熱したフライパンで茹でえびをざっと炒めて取り出す。
2 同じフライパンに多めのサラダ油を熱し、溶き卵を流し入れて大きくざっとかき混ぜる。卵が半熟のうちにえびを戻し入れてひと混ぜし、器に盛る。
3 黒酢しょうゆに水溶き片栗粉でとろみをつけ、2 にかける。
谷島せい子(たにしま・せいこ)さん
1947年生まれ。「スタジオMOW」主宰。航空会社の客室乗務員や主婦時代を経て料理研究家に。自宅で料理サロンを開催し、おいしい家庭料理と人生の楽しみ方を広めている。数あるレシピの中でも常備菜が人気。テレビや雑誌で活躍中。著書多数。