「その場足踏み」でいつでもどこでも毛細血管を復活させよう!/若返り健康法

若々しさを維持するためには、血管が健康であることと、自律神経がしっかりと正常に働いていることが大切です。日本の血管研究をリードし続ける大阪大学微生物病研究所教授の髙倉伸幸先生に血管のお話をお伺いしました。

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どこでもできる運動で 毛細血管の力をアップ!

全身に酸素や栄養素を届けて、不要な老廃物や二酸化炭素を回収する毛細血管は、加齢や睡眠不足、生活習慣病などが原因でダメージを受けたり、血管自体が減ってしまうことがあります。一方で、毛細血管は、新しく伸張したり、再生する仕組みも持っているとご紹介しました。この仕組みを生かして、毛細血管を健康な状態にするためには、血流を良くする必要があります。

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血流をアップさせるために簡単にできる運動が、「その場足踏み」です。ひざが脚の付け根の高さまで届くくらいに大きく脚を上げ、腕をしっかりと振りながら足踏みをすることで、ふくらはぎが鍛えられ、全身の血流の改善を期待できます。基本は1回あたり30 回の足踏みを、日に3回ですが、テレビを見ながら、家事の合間になど、いつでも、何度でも行ってかまいません。

「ふくらはぎは、他の臓器に比べて血管がとても発達している部位です。ふくらはぎの血流が滞ると、不要な二酸化炭素がたまってしまい、血流が悪くなります。ですが、ふくらは ぎを動かすことで、体を動かす骨格筋という筋肉が、収縮したり弛緩したりして、毛細血管の血流を良くしてくれます」と、髙倉先生。
 
また、「かかとの上げ下げ」もふくらはぎに負荷がかかり、血流改善に効果的です。歯磨きや料理の合間など、ちょっとした隙間時間に行えるので、ちょこちょこと行うことを習慣化しましょう。「ひざが悪かったり、歩くのがつらい人は、ひざをしっかりと伸ばした状態で、足の甲を伸ばしたり縮めたりするだけでもかまいません。それだけでも血流改善効果は期待できます」(髙倉先生)。

先にお話ししたように、健康な毛細血管は、適度に血液を漏らすことで酸素や栄養素を全身へと送っています。しかし、血流が滞ると、毛細血管を構成する壁細胞と内皮細胞の接着が緩くなり、必要以上に血液が漏れ出てしまいます。

「その場足踏み」や「かかとの上げ下げ」などでふくらはぎを鍛えて全身の血流を良くすることは、これらの血管の接着を正常化させる手助けとなります。 血流改善には、無理をして一度に強い負荷を与えるよりも、朝昼晩などのように、1日数回に分けて行うことがおすすめです。また、運動するときには、ゆっくりと深い呼吸を心がけることも覚えておきましょう。

続けることで、全身の血流を良い状態に保てるようになります。毎日少しずつ取り組むことで、毛細血管の健康を取り戻しましょう。

 
●その場足踏み
1度に30回を1日3回
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ふくらはぎには、 血管が張り巡らされています!

「第2の心臓」とも呼ばれるふくらはぎは、実は毛細血管が大変発達している部位です。そのため、足踏みやかかとの上げ下げを行うことで、ふくらはぎのポンプ機能が高まり、足下から血液を戻す力がアップします。

足踏みするときは、ココが大切!
・ひざは脚の付け根と水平までしっかりと上げます
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・腕は大きくしっかりと振るよう意識しましょう
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・目線を下げず、顔を上げて前を向きましょう
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●かかとの 上げ下げ
1度に30回を 1日2~3回

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かかとを上げたり下げたりすることで、血流アップ効果が期待できます。転倒の不安がある人は、いすに手を添えて行いましょう。

 

次の記事「疲労の原因は「自律神経」にあり。よい睡眠が疲労を解消します/若返り健康法(7)」は近日公開。

 

取材・文/寳田真由美 撮影/藤田浩司 モデル/永谷佳奈


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髙倉伸幸(たかくら・のぶゆき)先生

大阪大学微生物病研究所教授、金沢大学がん研究所客員教授、医学博士。専門は血管形成、幹細胞など。日本血管生物医学会の理事を務めるなど、日本の血管研究をリード。

この記事は『毎日が発見』2018年8月号に掲載の情報です。

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