シナモン、ヒハツ、ルイボスティーが消えた血管をよみがえらせる!/若返り健康法

若々しさを維持するためには、血管が健康であることと、自律神経がしっかりと正常に働いていることが大切です。日本の血管研究をリードし続ける大阪大学微生物病研究所教授の髙倉伸幸先生に血管のお話をお伺いしました。

前の記事「毛細血管を修復して血管を健康に保つ。 血管の内側を支える分子を知ろう/若返り健康法(4)」はこちら。

 

毛細血管を修復させる食材で
血管の若さを取り戻そう

毛細血管を健康に保つには、衰えた血管を修復させる必要があるとお話ししました。ここでは、毛細血管を元気にしてくれる食材について、具体的に紹介しましょう。

●シナモン
漢方では「ケイヒ」と呼ばれるシナモンは、Tie2を活性化させ、毛細血管の老化を防ぐ効果が期待できます。また、老化した毛細血管を修復する役割もあります。料理や飲み物に加えて、簡単に摂れるのもメリッ ト。ただし、長期にわたって1日10 g以上摂取すると肝臓に負担をかけることがあるので気を付けましょう。

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麻婆豆腐に
お好みの量のシナモンをふりかけて、よく混ぜてからいただきます。味に深みが出て、おいしさが増します。シナモンは、カレーやきんぴらなどとも好相性なので、いろいろな料理にプラスしてみましょう。 

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冷やし甘酒に
よく冷やした甘酒に小さじ1杯程度のシナモンをふりかけてよく混ぜます。甘酒の優しい味わいにスパイシーなシナモンが合います。 他に、しょうが紅茶やコーヒーなどにもおすすめです。シナモン、ヒハツ、ルイボスティーが消えた血管をよみがえらせる!/若返り健康法 1808p016_03.jpg 

 

●ヒハツ
沖縄では昔からよく活用されているヒハツは、コショウの一種。 Tie2を活性化させることで、 血管を拡張し、血流の量を増や す効果があると考えられています。むくみや冷え症、肩こり、貧血、薄毛などの改善が期待できます。ビバーチ、ピパーチ、ピーヤシ、島コショウ、ロングペッパーなどの名称でも販売されています。
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炊き込みご飯に
沖縄の石垣島では、炊き込みご飯にヒハツをかけて食べるそうです。 独特の香りがあるので、 初めは少量ふりかけてみましょう。シナモン、ヒハツ、ルイボスティーが消えた血管をよみがえらせる!/若返り健康法 1808p017_02.jpg

 

みそ汁やスープに
お好みの量をさっとふりかけて軽くかき混ぜていただきます。他に、野菜炒めや肉料理、魚のムニエルなどにも合います。シナモン、ヒハツ、ルイボスティーが消えた血管をよみがえらせる!/若返り健康法 1808p017_03.jpg 

 

●ルイボスティー
ルイボスの葉と茎には、老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。肌の老化を緩めたり、白髪や薄毛の改善など、若々しさを保つ効果が期待できます。また、腸の善玉菌を増やして腸内環境を整える作用もあり、便秘解消やダイエット効果もあります。ノンカフェインなので、飲む時間や量を気にせずに安心して摂れます。

シナモン、ヒハツ、ルイボスティーが消えた血管をよみがえらせる!/若返り健康法 1808p017_04.jpg温冷どちらでも
ルイボスティーは、温冷どちらでも効果に変化はほぼありません。一年を通して、好きな飲み方で摂りましょう。一度に大量に飲むよりも、ちょこちょこと飲み続けるのがおすすめです。シナモン、ヒハツ、ルイボスティーが消えた血管をよみがえらせる!/若返り健康法 1808p017_05.jpg

  

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取材・文/寳田真由美 イラスト/中川原 透

 

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髙倉伸幸(たかくら・のぶゆき)先生

大阪大学微生物病研究所教授、金沢大学がん研究所客員教授、医学博士。専門は血管形成、幹細胞など。日本血管生物医学会の理事を務めるなど、日本の血管研究をリード。

この記事は『毎日が発見』2018年8月号に掲載の情報です。
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