虫歯?誤嚥?酸蝕歯(さんしょくし)? 口と歯の健康度をセルフチェック/口と歯

pixta_29067356_S.jpg近年、口腔機能の低下が全身の不調につながるとよく知られるようになってきました。こうした口腔機能の低下には、歯周病や虫歯などによるかむ力の低下・だ液の減少・舌の筋力の衰えなどがあげられます。ただ口と歯は、日々のセルフケアで健康に保てます。

今回は自分自身で毎日できる"口腔機能を健康に保つ方法"を、東京医科歯科大学講師で認定歯科衛生士(老年歯科)の小原由紀先生に伺いました。

 
前の記事「食べこぼす、しゃべりにくい、口の中が乾燥する...「口のトラブル」は全身の衰えを招く⁉/口と歯(1)」はこちら。

 

よくむせる、味が薄い、喉が渇く...
それ、口腔機能の衰えかも!

あなたは、口と歯の健康に自信がありますか?
ここで、「口と歯の健康」をチェックしてみましょう。

●チェック1
□冷たいものを飲むとしみる歯がある
□歯が抜けたままの箇所がある
□歯科検診を1年以上受けていない

1個でも当てはまったら
     ↓
「虫歯」の可能性があります!
歯茎が下がり歯の根元が露出すると細菌が付着しやすくなります。また、過去の治療で詰め物やかぶせ物がある場合、詰め物内部に虫歯ができると、気付かずに進行していることがあります。

対策は
歯磨き歯間ケア

だ液を増やすトレーニング

 

●チェック2
□歯茎に赤く腫れた部分がある
□歯が長くなったような気がする
□歯磨き後、 歯ブラシに血が付くことがある

1個でも当てはまったら
      ↓
「歯周病」の可能性があります!
歯を支える歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セ メント質)に炎症が起こる病気。炎症が歯茎に 起こっている状態を歯肉炎、炎症が歯槽骨や 歯根膜まで広がった状態を歯周炎といいます。

対策は

歯磨き歯間ケア

だ液を増やすトレーニング

 

●チェック3
□パンなど乾いたものを食べるとき飲み込みにくい
□就寝中、喉が渇いて目が覚めることがある
□食事の味がいつも薄いと感じる

1個でも当てはまったら
      ↓
「だ液量の減少」の可能性があります!
だ液は1日1~1.5リットル分泌されます。加齢や病気 などで、だ液の分泌量が減ると、嚥下(えんげ)障害や咀嚼(そしゃく)障害、発音障害、味覚障害などが起こります。

対策は
だ液を増やすトレーニング

 

●チェック4
□食事中や食後に、むせることが増えた
□30秒間に3回以上、だ液を飲み込むことができない

1個でも当てはまったら
     ↓
「誤嚥」の可能性があります!
食べ物や飲み物が誤って咽喉や気管に入ってしまう状態のこと。窒息のリスクがあるだけでなく、 誤嚥性肺炎につながる可能性もあります

対策は
飲み込む力を鍛える体操筋トレ

 

●チェック5
□味を感じにくい
□口の中がねばねばしている

1個でも当てはまったら
     ↓
「口臭」の可能性があります!
口臭には、生理的口臭と病的口臭がありますが、 大半が舌苔 (ぜったい・舌の表面に付く白い苔状の汚れ) によるもの。予防には、舌苔の清掃が有効です。

対策は
舌苔のケア

歯磨き歯間ケア

だ液を増やすトレーニング

 

●チェック6
□寝る前に黒酢やかんきつ系の飲み物を飲む
□冷たいもので歯がしみる
□歯が黄色っぽくなってきた

1個でも当てはまったら
     ↓
「酸蝕歯」の可能性があります!
酸性の飲食物や胃液(酸)によって、歯を覆っているエナメル質が溶けてしまうこと。酸にさらされ 続けると、歯の再石灰化が行われず、歯の表面 が溶け出してしまいます。

対策は
すすぎうがい

歯磨き歯間ケア

だ液を増やすトレーニング

セルフチェックで思い当たることがある人はもちろん、まだ大丈夫という人も、これを機に予防ケアを始めましょう。口の力を保つことは、何歳になっても若々しくい続ける秘訣です。

 

次の記事「正しい歯磨き、できていますか? 歯磨きの基本を再確認!/口と歯(3)」はこちら。

 

取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/はせがわめいた

<教えてくれた人>
小原由紀(おはら・ゆき)先生

東京医科歯科大学講師、認定歯科衛生士(老年歯科)。東京都健康長寿医療センター非常勤研究員、日本歯科衛生士会理事。

この記事は『毎日が発見』2018年6月号に掲載の情報です。

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