近年、口腔機能の低下が全身の不調につながるとよく知られるようになってきました。こうした口腔機能の低下には、歯周病や虫歯などによるかむ力の低下・だ液の減少・舌の筋力の衰えなどがあげられます。ただ口と歯は、日々のセルフケアで健康に保てます。
今回は自分自身で毎日できる"口腔機能を健康に保つ方法"を、東京医科歯科大学講師で認定歯科衛生士(老年歯科)の小原由紀先生に伺いました。
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折り紙で作る吹きごまで口周りの筋肉をアップ!
折り紙で作る「吹きごま」を使い、口の力を鍛えましょう。口をしっかりとすぼめて、タイミング良く吹くことがこまを回す秘訣。吹いていて、「ちょっときついかな」というくらいまで続けると口周りの筋肉が鍛えられます
●吹きごまトレーニング
好きなときに何回でも
両手の手の平でこまを軽く持って吹きます。弱すぎても強すぎても、こまはうまく回りません。
【吹きごまの作り方】
(1) 半分に折る
(2) さらに半分に折る
(3)太い矢印の位置から袋を開く
(4)袋を押しつぶす
(5)裏返す
(6)同じように袋を開いてつぶす
(7)真ん中に向けて図の点線で折る。裏も同じ
(8)図の点線で折る
(9)太い矢印から袋を開けてつぶす
(10)反対も同様に袋を開けてつぶす
(11)一方をもう一方に 差し込む。裏も同じ
(12) 半回転させる
(13) 手前のみ垂直に折る
(14)裏返す
(15)垂直に折る
(16) できあがり!
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取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/はせがわめいた
小原由紀(おはら・ゆき)先生
東京医科歯科大学講師、認定歯科衛生士(老年歯科)。東京都健康長寿医療センター非常勤研究員、日本歯科衛生士会理事。