免疫力を高め、スタミナ食材として昔から食べられてきた「にんにく」。実は、驚くほど体によい栄養素を含んでいます。毎日、少しずつにんにくを摂ることは、健康を維持し、疲れない体づくりに役立ってくれます。
そのまま食べるのはなかなか難しいですが、保存食にすれば簡単に摂れておすすめ。さまざまな料理へのアレンジも自在です。料理研究家で管理栄養士の村上祥子先生に、簡単に作れる保存食のレシピや活用メニューを教えてもらいました。
前の記事「粒のまま食べてもOK! しょうゆにんにくの作り方/にんにくで毎日元気(4)」はこちら。
しょうゆにんにく活用レシピ
(※しょうゆにんにくの作り方はこちら)
「まぐろのにんにくあえ」
にんにくの辛味成分アリシン+ねぎで抗ウイルス! 風邪知らず!しょうゆにんにくで深みのある味になります。
1人分71kcal/塩分0.4g
【材料(2人分)】
まぐろ(刺身用赤身・ぶつ切り)...100g
Aしょうゆにんにく(みじん切り)...小さじ1
万能ねぎ(小口切り)...1本分
青じそ...2枚
大根おろし...大さじ2
【作り方】
1 まぐろは大きければひと口大に切る。
2 1にAを加えてあえ、器に盛り、青じそと大根おろしを添える。
「蒸し野菜のにんにくバター添え」
好みの旬の野菜を蒸して、にんにくバターしょうゆでいただきます。和風のバーニャカウダです。
1人分113kcal/塩分0.4g
【材料(2人分)】
グリーンアスパラガス...2本
にんじん...1/3本
赤・黄パプリカ...各?個
キャベツ...2枚
〈にんにくバターしょうゆ〉
バター(無塩)...小さじ2
しょうゆにんにく(みじん切り)...小さじ2
オリーブ油...小さじ2
【作り方】
1 グリーンアスパラは下の方を3㎝ほど切り落とし、半分の長さに切る。にんじんは1㎝角の棒状に切る。パプリカは種を除いて1㎝幅に縦に切る。キャベツは半分に切る。
2 1をそれぞれサッとゆで、キャベツは食べやすく巻く。
3 〈にんにくバターしょうゆ〉を作る。耐熱容器にバターを入れ、電子レンジ600Wで20秒加熱して溶かし、しょうゆにんにくとオリーブ油を加えて混ぜる。
4 器に2を盛り、3を添える。
「焼き飯」
炒めたしょうゆにんにくの香ばしい香りが漂います。具材はシンプルですが奥深い味です。
1人分431kcal/塩分1.1g
【材料(2人分)】
ごま油...大さじ1
豚ひき肉...50g
ご飯...茶碗2杯分(300g)
しょうゆにんにく(みじん切り)...大さじ1
万能ねぎ(小口切り)...1本分
こしょう...少々
【作り方】
1 温めていないフライパンにごま油とひき肉を入れる。火にかけてひき肉に火が通り、肉から出てきた水分が蒸発してカリッとなるまで強火で炒め、ひき肉特有のにおいを飛ばす。
2 ご飯としょうゆにんにくを加えて炒める。
3 ご飯が温まり、にんにくのいい香りが立ってきたら、万能ねぎを加えて全体を混ぜ、
こしょうをふり、火を止める。
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取材・文/石井美佐 撮影/中野正景
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
料理研究家・管理栄養士。1942年、福岡生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。食材の持つ力で健康寿命の延伸を図る研究に関与する。同大学内の「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。