40代から骨量が減少し始める女性に、整形外科医の中村光伸先生は日常的に行える「ひざたたき体操」を推奨しています。日光浴やバランスの良い食事が骨の健康に重要だとも。中村先生に詳しくお伺いします。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年3月号に掲載の情報です。
自覚症状がなくても
加齢により確実に衰える骨
女性は40代から骨を作るスピードが衰え、徐々に骨量が減少していきます。
「閉経後、10年間で骨量は15~20%も減少するといわれ、60代では、骨量が最も多い20歳前後の80%まで減少します。現在、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の患者は全国で約1300万人と推計されていますが、そのうち約8割が女性です」と、中村光伸先生。
加齢や食生活、運動習慣などによって骨の代謝が衰え、新しく丈夫な骨を作りにくくなると、ちょっと転倒しただけで骨折してしまうことも。
骨折の症状によっては寝たきりの生活となり、認知症などの要因ともなるので要注意です。
座ったままできる「ひざたたき」
リズムよくたたいて、すねの骨を刺激します。細長い骨は縦にたたくと負荷が大きくなります。振動が足裏まで抜けていくイメージで行いましょう。
<いつでもできます>
・テレビを見ながら
・病院で診察を待ちながら
・電車やバスに乗りながら
・おしゃべりしながら
・パソコンを見ながら