たたくだけで骨量アップ&若返りホルモンも! 簡単過ぎる「ひざたたき体操」【整形外科医・中村光伸先生】

刺激によって骨を鍛えて

骨も全身も若々しく

「骨を強くする最も簡単で効果的な方法は、骨に刺激を与えること」と、中村先生は話します。

骨は刺激を感じると、その負荷に負けないよう、骨の代謝を司る「骨細胞」からの指令によって、骨を作る「骨芽細胞」が働き始めるからです。

このとき、2つのホルモン「オステオカルシン」「オステオポンチン」が分泌されることにも注目。

骨芽細胞からしか分泌されない特別なホルモンで、全身の臓器や免疫力を活性化させることから若返りホルモンとも呼ばれています。

骨に刺激を与えるには、激しい運動は必要ないそうです。

なにより大切なのは、簡単な体操を毎日継続すること。

中村先生が考案した「ひざたたき体操」は、いつでもどこでも、何かしながらでも気軽にできるのでおすすめです。

「骨は体を支えるだけでなく、全身の代謝に関わり、健康を維持するための重要な臓器。気付いたときにできる簡単な体操で楽しく骨を鍛え、全身を若返らせましょう」

<応用編>
いすがないときには「かかとで足踏み」

たたくだけで骨量アップ&若返りホルモンも! 簡単過ぎる「ひざたたき体操」【整形外科医・中村光伸先生】 2403_P064-065_02.jpg<いつでもできます>
・料理をしながら
・横断歩道で待ちながら
・電車やバスを待ちながら

骨を刺激すると骨芽細胞から
2つの若返りホルモンが分泌されます

<オステオカルシン>
血管を経て体中に運ばれ、全身の臓器や機能を活性化。肥満、糖尿病、認知症、動脈硬化などの予防・改善に効果が期待されています。「ひざたたき体操」を2カ月続けると、20%も増加。
・骨自体の質を良くする
・インスリンの分泌を促し、 血糖値の上昇を抑える
・脳の神経細胞を活性化する
・心身の活力を保つホルモン 「テストステロン」を増やす

<オステオポンチン>
免疫力を高めるホルモンとして注目。老化による免疫力の低下との関係性も指摘されており、加齢などにより分泌が少なくなると、骨髄内で作られる免疫細胞の量も減少します。
・病原菌やウイルスに感染するリスクを低下させる

 

<教えてくれた人>

光伸メディカルクリニック 院長
中村光伸(なかむら・こうしん)先生

整形外科医の知見から、骨の強化と全身の機能回復を両立する「ひざたたき」を考案。美容外科などまで幅広く診療し、若々しい体を取り戻す専門家として活躍する。著書に『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』など。

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