糖質制限をしても痩せられない、同年代の他の人に比べてシミやシワが多い...もしかしたら、自分の「遺伝子」に合ったやり方をしていないからかもしれません。そこで、これまで約3000人の遺伝子カウンセリングをしてきた植前和之さんの著書『自分の遺伝子がわかる本』(アスコム)より、簡単なチェックでわかる自分の遺伝子に合うダイエットや健康法についてご紹介します。
老化しやすい遺伝子の人は食で老化を止める
老化しやすい遺伝子を持つ人は、いますぐにでも抗酸化対策をはじめるようにしましょう。
何もしなければ、あっという間に体のあちこちに老化現象が起きるようになります。
40歳のときに、50歳に見られるのと30歳に見られるのでは大違い。
早めの対応で、年齢相応には見られるようにしましょう。
対策は、まず食事から。
抗酸化作用のある成分が含まれている食材を積極的に摂ることです。
抗酸化力のあるビタミンには、レモン、キウイ、イチゴなどに含まれているビタミンC、アーモンド、大豆、カボチャなどに含まれているビタミンE、ニンジン、キャベツなどに含まれているビタミンAがあります。
抗酸化ビタミン以上に期待されているのが、ファイトケミカル。
ファイトケミカルは、食材の苦みや辛み、色素や臭いの強いもの、ネバネバ物質などに多く含まれている成分で、カラフルな色をしていたり、味が濃かったりする野菜や果物に多く含まれています。
ファイトケミカルの中でも注目されているのは、ポリフェノール、カロテノイド、含硫化合物です。
ポリフェノールには、赤ワインやブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、チョコレートの原料のカカオ豆に含まれるカカオポリフェノール、緑茶や抹茶に含まれるカテキン、大豆や納豆、豆腐などの大豆類に含まれるイソフラボンなどがあります。
カロテノイドには、ニンジン、カボチャなど緑黄色野菜に含まれるベータカロテン、トマトやスイカなどに含まれるリコピン、ほうれん草やブロッコリーなどに含まれるルテインなどがあります。
サケやエビ、カニの色素アスタキサンチンもカロテノイドの一種です。
含硫化合物には、大根やわさびなどの辛み成分に含まれるイソチオシアネート、たまねぎやキャベツに含まれるシステインスルホキシドなどがあります。
ファイトケミカルは、最近では第7の栄養素として評価が高くなってきています。
ちなみに、炭水化物、脂質、たんぱく質が三大栄養素、無機質(ミネラル)、ビタミンを加えて五大栄養素、そして食物繊維とファイトケミカルを加えて七大栄養素といわれています。
ファイトケミカルが発見されたときには、「人類を救う栄養素が見つかった」といわれたほど。
その理由は、ファイトケミカルが細胞の修復を行うことが発見されたからでした。
抗酸化作用のある成分は、野菜や果物、魚など、いろいろな食材に含まれています。
気をつけるのは、できるだけ化学肥料や農薬を使わずに育てられたオーガニック食材を選ぶことです。
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6章にわたって「糖質制限遺伝子」や「デブ遺伝子」など、ダイエットや健康にまつわる6つの遺伝子の特性をとにかくわかりやすく解説してくれます!