専門医の大野真司先生が指南「乳がん早期発見のために、月1回は自己触診を!」

日本人女性の9人に1人が罹患する「乳がん」。しかし、早期発見すれば生存率はあがります。そのための乳がん検診の受診率が47%となっていて、「乳がん検診を忘れずに受けてもらいたい」と、がん研有明病院 副院長の大野真司先生は注意を呼びかけています。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年7月号に掲載の情報です。

【前回】専門医の大野真司先生が警鐘「乳がんはゼロ期なら5年生存率はほぼ100%、だから乳がん検診を」

「自分の乳房に関心を持ち、2年に1度は乳がん検診を受けましょう」(大野先生)

「マンモは痛い」「マンモでは乳がんが見つからない」といった思いを抱き、乳がん検診を受けない人もいるでしょう。

ですが、大野先生は、50代以降は特にマンモグラフィ検査を受けることをすすめています。

「閉経後は乳腺の密度が低くなるため、マンモグラフィ検査で乳がんが見つけやすくなります。早期に発見・治療できれば、乳房を守ることも命を守ることもできる上、再発のリスクも下がります。進行するほど、治療による身体的・金銭的負担も重くなります」

早期治療では、乳房の部分切除のみ、または部分切除後の放射線治療で終了するのが一般的ですが、進行すると乳房全体の切除など手術が大がかりになり、放射線治療や薬による治療も必要です。

薬は多くの種類があり、延命が期待できますが、「髪が抜ける」「皮膚の色が変わる」といったさまざまな副作用があります。

治療費も、保険適用であっても毎月10万円前後と、お金の負担ものしかかるのです。

達人のツボ1
乳がんの主な検査法

自治体の乳がん検診では「問診およびマンモグラフィ検査(乳房X線検査)」が基本的に行われていますが、その他の検査法もあります。しこりを自覚して乳腺(外)科を受診した際は、マンモグラフィ検査に加え、医師が診て触る視触診、乳房超音波(エコー)検査が行われます。

乳がんの疑いが強いときは必要に応じて、穿刺(せんし) 吸引細胞診(細胞を採取してがんか否かを調べる検査)、針生検などの組織診を行い、確定診断につながる仕組みになっています。

乳がんのリスクはBMI値25以上で上昇

「一般的に女性ホルモンの影響を受ける乳がんは、初潮が早く妊娠が遅いなど、女性ホルモンにさらされる期間が長ければ長いほどリスクが上がります。閉経後は脂肪細胞から女性ホルモンが産生されるため、肥満もよくありません。程度の問題はありますが、BMI値※(体格指数)25以上の人は、リスクが高いといえます」と、大野先生。

肥満の他、食べ過ぎなど偏った食生活を見直し、運動習慣を持つと、乳がんのリスクは下がる可能性があるそうです。

ただし、すでにある乳がんを消すことはできません。

だからこそ、自治体の乳がん検診を定期的に活用して、初期に見つけることが重要です。

「大切なのは『ブレスト・アウェアネス』という考え方です。検診の他、月1回のセルフチェックも有効です。乳房を触って『あれ?』と思ったら、すぐ病院へ行きましょう」と、大野先生はアドバイスします。

日本人女性の9人に1人が乳がんになるということは、自分がその1人になる可能性は十分にあります。

「私は大丈夫」ではなく、「私もなるかも」と考え、早期発見に努めることが一番の予防法です。

「乳がん0期の半数以上は、がん検診で見つかっています。治療を短期間で終え、その後の生活を楽しく過ごすためにも、乳がんは早く見つけて、治しましょう」と、大野先生は話します。

※ BMI 値の計算方法は、体重kg ÷(身長m)2乗。身長155cmの場合は、体重61㎏以上でBMI 値「25」を超えます。

 

がん研有明病院 副院長 乳腺センター長
大野真司(おおの・しんじ)先生

1984年、九州大学医学部卒。九州大学医学部附属病院講師、米国テキサス大学研究員、国立病院機構九州がんセンター臨床研究センター長などを経て、2015年、がん研究会有明病院乳腺センター長に就任。18年から現職。

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