○○な場合は要注意!知っておきたい「目やに」の基礎知識

外から入って来た視覚情報を正確に取り込む役割の「目」。目から得られた情報は、視神経を通して脳に伝わり脳で処理されます。しかし、目は加齢とともに見え方の質が少しずつ低下していきます。自分では気が付きにくく、かなり進行してから受診する人も少なくないのです。ときには発見の遅れが治療効果を左右することも。見え方の変化や不快な目の症状は、病気のサインかもしれません。長年、目の治療を行っている二本松眼科病院の平松類先生に、「めやに」の基礎知識についてお聞きしました。

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朝に出る白い目やには特に問題ない

目やには「正常な目やに」と「心配な目やに」の二通りに分けることができます。「正常な目やに」は、代謝による細胞の老廃物やほこり、涙などが混ざったもので、朝、目覚めたときなどに出ます。目が疲れていると、一時的に涙の量が多くなり、目やにが増えることもありますが、心配いりません。

正常な目やに

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朝起きたときに目頭や目尻に付く目やにで、色は白色で手で触ると取れやすい。

黄色い目やにが日中も出るときには受診を

一方で「心配な目やに」は結膜炎が関係しています。

「細菌性結膜炎」や「ウイルス性結膜炎」は結膜に付いた細菌やウイルスによって発症し、異物の侵入を防ぐ白血球が撃退します。これらの病気による細菌やウイルス、白血球で、黄色いどろりとした目やにが生じるのです。「アレルギー性結膜炎」は花粉症の時期に多く、目のかゆみを伴います。

「受診や治療が必要かどうかは、目やにの色、目やにが出る時間などで判断します。治療には、抗菌作用や目の炎症を抑える作用がある点眼薬が処方されます」と平松先生。

「ウイルス性結膜炎」と診断されたら気を付けたいのが家族への感染です。

「感染力が強いので、目を触った後は手を洗い、目やにを拭くときはタオルではなくティッシュで拭き、すぐに処分します。家族で洗顔タオルを共用するのは避けましょう」と平松先生。

細菌やウイルスによる目やに

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1日中、目のふちに出る目やにで、色は黄色でネバネバしていたり、どろっとした目やに。

目やにで疑われる病気とは?

・細菌性結膜炎
・ウイルス性結膜炎
・アレルギー性結膜炎 など

点眼薬の正しいつけ方

片手を握って目の下に置いてまぶたを下げ、その手の上に点眼薬を持った手を載せて、目頭に1滴たらす。点眼後は1〜2分目をつぶり、あふれたらティッシュでふき取る。

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「目やに」のまとめ

原因は?

ほとんどの場合は、新陳代謝で出た老廃物などによるもの。病的なものは感染症の結膜炎が原因。

受診の目安

1日中、目のふちに出ている目やにで、色は黄色く粘液状でネバネバしている場合は受診。

治療

眼科を受診した際に処方される抗菌薬の点眼薬を決められた日数と回数、つけるようにする。

取材・文/松澤ゆかり  イラスト/はせがわめいた

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<教えてくれた人>

平松類(ひらまつ・るい)先生

医学博士、眼科専門医。二本松眼科病院医師、昭和大学兼任講師、彩の国東大宮メディカルセンター勤務。著書は『緑内障の最新治療』(時事通信社)など多数。

この記事は『毎日が発見』2019年10月号に掲載の情報です。

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