「老眼が進んできちゃった・・・」と嘆いている人、いませんか? 実はそれ「ふだんの食事」を変えるだけで、改善するかもしれません。老眼にドライアイ、緑内障など、40代から気にするべき目の不調は「目の栄養不足」が原因の1つなんです。そこで、今回は話題の新刊『眼科医がすすめる 目の不調を感じたら毎日食べたい料理』(平松類・KADOKAWA)より、目の不調の原因や、目に必要な栄養素、目のために毎日食べたい料理のレシピなどを連載形式でご紹介します。
目の老化現象「老眼」
40代半ばで、「なんとなく見えない」は老眼の始まり
目のピント調節能力が低下するのが老眼です。
ピント調節は「筋肉(毛様体筋-もうようたいきん)の強さ」、「レンズ(水晶体)の柔らかさ」、「脳の判別能力」の3つが連携して行います。目の筋肉である毛様体筋が疲れると伸縮能力が低下し、水晶体(すいしょうたい)を調節しづらくなります。また水晶体が硬くなると、厚さを変化させることができないのでピントを合わせづらくなります。
目から入った映像は視神経から脳へ伝わって、初めて「見える」のですが、脳の機能が正常に働かないと、「半分見えない」、「ぼやける」ということになってしまいます。
この3つの機能のどこかが加齢で衰えると、老眼の始まり。手元が見えづらいと、疲れやすい、肩こりや頭痛、イライラなどの原因に。目の疲労は脳の疲労。結果的に全身的な疲労感を引き起こすのです。
目のピント調節は、毛様体筋という、水晶体の両端につながっている筋肉の伸縮で行われる。この筋肉が伸縮することで、水晶体の厚さを変化させ、遠くのもの、近くのものの像のピントを調節する
スマホ老眼が若い世代に増殖中、老眼は現代病になりつつある
初めて老いを感じるのは「目」。小さな文字を離して見ていることに気づいた瞬間ではないでしょうか。
美肌の敵だから紫外線カット、マイナス10歳を目指してコラーゲンとか、アンチエイジングを気にする人は多いですが、目のアンチエイジングを意識したことがありますか?
「目のアンチエイジング?」と思われるかもしれませんが、目にいい食事を続けることで、機能の衰えをストップ、遅らせることができるのです。
最近は、スマートフォンやデジタル機器の長時間使用で、若くても「スマホ老眼」になる方が増えているようです。若くても目を酷使しないこと。そして食事は、特にアスタキサンチンという目にいい抗酸化物質を取り入れて、アンチエイジングを心がけましょう。
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3章構成で、老眼やドライアイなど「目の不調」の解説から、目に優先的に届くルテインなど「目に必要な栄養素」の解説、そして「目のために毎日食べたい料理」レシピが60種以上(!)、季節ごとに紹介されるなど「目の不調が心配な人」は必携の一冊です