「私さえ我慢すれば・・・」不安まみれの私が号泣した、ある施設長さんの言葉/石塚ワカメ

ケアマネジャーさんを変えてもらうべく地域包括支援センターに連絡をしたのですが、新しい担当者を探すとのことでしばらくは連絡待ちの状況に。

前回の記事:大変なことが重なりキャパオーバー!いま必要なのは...

ただ連絡を待っているだけでは落ち着かず、どうせ空きがなくてすぐに入れないのなら先に申し込みだけしておこうと、介護老人保健施設に入所希望の問い合わせをしました。数日後にベッドに空きが出る可能性はあるが、入所申し込みにあたっての諸々の書類の送付などに数日間かかるそう。


施設の入所申し込みの際に必要な医師の健康診断書を作ってもらうべく病院の予約をするも、予約がとれたのは数日後...。

今まで余裕のなさを理由に、ケアマネージャーさんからの情報だけを頼りにダラダラとやり過ごしてきた私...。ケアマネージャーの変更希望をきっかけにようやく重い腰をあげて自分で動き出したのに、座礁しまくりで、物事はなかなかスムースに動きません。

まあ健康な人が借家を借りるのにも色々手続きが必要なんだから、普通に考えれば実母の入居先の施設に時間と諸々の手続きが要すのも当然のこと。しかしこのときの私は、いつまた実母が異食や徘徊をするかわからない不安で焦っていたのです。
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次に、グループホームに問い合わせをしてみることに。

グループホームは、ざっくり言うと認知症の高齢者が、専門スタッフの支援を受けつつ5~9人のユニットで家事などを役割分担しながら共同生活する認知症対応型の施設。認知症の高齢者が住み慣れた地域で暮らせるよう、施設と同じ市区町村に住民票があることが入所の条件のひとつにあります。

つまり我が家の近所に入居できるので、息子たちを連れてまめに会いに行けるし、まだ長時間徘徊するほど足腰が元気で、会話や簡単な家事もできる実母には、グループホームがベストなように思えました。
ただ、月額20万円前後と高額フゥ~(※要介護度や地域によって異なります)!実家を売った貯蓄と年金を合わせても数年しかいられないけど、まあなくなったらその時だ!

じつは近距離介護を始めた頃に、ひととおり我が家の近隣のグループホームの見学を済ませていました。自宅に近いところから問い合わせをしていると、あるホームの施設長さんが、以前私が見学に行ったときのことを覚えてくださっていました。
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この施設長さん、人情味溢れるおせっかいおばちゃんで、ものすごい情報通!
うちの施設は今満床だけど、あそこの施設がそろそろ空きが出そうだとか、介護付き有料老人ホームだったらあそこが安いなどの施設の情報のほか、実母の今後のことまで親身になって教えてくれました。

施設長さん曰く...。

やはり今の実母の年齢と認知症の進行状況を考えると、少人数で介護士の見守りのもと家事などを役割分担しながら暮らせるグループホームがベスト。しかし金銭的に厳しいのであれば、比較的安価で空きの出やすい介護老人保健施設を転々として特別養護老人ホームの空き待ちをするのが良いのではないかとのこと。

介護老人保健施設は、ざっくり言うと医療ケアやリハビリを必要とする人が一時的に入居できる公的な介護施設。退院後にすぐに自宅に帰れない人のための在宅復帰を前提としたリハビリ施設なので最長1年程しかいられません。しかし多床室ならば月額10万円前後(※要介護度や地域によって異なります)と比較的安価で利用できるため、利用可能期間を迎えたら次の介護老人保健施設に移転させる...といった方法で特別養護老人ホームなどの希望施設への入所待ちをしている人がけっこういるそうです。

ここ最近の度重なる徘徊や異食や弄便で、すでに近距離介護の限界を迎えているのを感じる。

複数のグループホームに問い合わせたけど、どこも満室。

でもお金が厳しいからと言って、まだ元気な実母に施設のたらい回しをさせたくはない。
まだやれる、まだ現状維持で頑張れるかも...。

私が我慢すればいいだけなのだ...。

施設長さんは、電話の最後にこう言いました。

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主介護者が限界を迎えたときが在宅介護の限界と言うならば、私の限界値はどこなのか。

マラソンのゴールみたいに、終わりの境界線がはっきりしなくてわからない。

そう悶々としていると、仲良しのママ友から連絡がありました。
「ワカメさんのお母さんらしき人が、商店街を歩いてるんだけど...。」
「え!デイサービスから帰ってるはずなのに...!?」

実母がまた徘徊をしたのです...。

次回に続く!

「徘徊してしまう母」の介護に大奮闘!石塚ワカメさんの記事一覧はこちら!!

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

石塚ワカメ


70年代生まれのイラストレーター。二児を育てつつ、近距離に住む実母の介護も行う、仕事・育児・介護のトリプルハードワーカー。ブログ「ワカメ絵日記」を運営。著書に「妊娠さらし絵日記(飛鳥新社)」「毎日が育ジーザス!!(主婦の友社)」がある。

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