顔から汗が止まらない、イライラが抑えきれない、 悲しくもないのに涙が出る...それは「女性ホルモン」が原因かもしれません。そこで、15年間婦人科に通い続けドクターと二人三脚で若年性更年期を乗り越えた葉石かおりさんの著書『死んでも女性ホルモン減らさない!』(KADOKAWA)より、女性ホルモンと更年期の関係や食生活、運動、心のケアについてご紹介します。
女性ホルモン減少による更年期体験&対策
更年期を乗り越えてきた人から、来る更年期に向け事前ケアをする人まで生の声をキャッチ!
Y・T さん│ 49 歳│ 会社員
今は生理がほとんどない状態です。
年に一度、忘れた頃に出血があることも。
婦人科を受診したのは、めまいがひどかったから。
内科を受診しても原因がわからず、生理不順のこともあったので更年期を疑って受診しました。
その際、ホルモン検査の結果を踏まえ、医師にはっきりと「更年期です」と言われ、自分でも納得しました。
漢方薬2種、HRT の貼り薬を処方してもらったのですが、肝心のめまいが完治せず。
手ごたえが感じられなかったのに加え、毎回プラセンタ注射を打つなど自費治療が多く、お金が続かなかったので通院を止めました。
その後、母からのすすめで市販の漢方薬を飲んで落ち着いています。
今は特に目立った症状はありません。
いいパートナードクターがみつかるといいのですが。
ドクター一枝から一言
Yさんの場合、自費がメインのクリニックを受診されたようですが、保険診療で更年期治療ができるクリニックはたくさんあります。
根気よく探してみてください。
またHRTの効果が出やすいホットフラッシュと異なり、めまいは比較的改善までに時間を要します。
再び症状が出た際は1~2カ月で治療を止めてしまわず、長いスパンで続けてみてください。
今は漢方薬も市販されていますが、保険診療の場合、3分の1程度の値段で処方してもらうことができ、結果として安価で済みます。
女性ホルモンと更年期の関係や、更年期での食生活・運動・心のケアなどが、3章にわたってわかりやすく解説されています