「大食い」と「小食」それぞれに潜むリスクは? 40代医者兼芸人が教える、食事量と身体の関係

【本作を第1回から読む】健康診断の結果が良ければOK、ではない? 「人間ドック」をオススメする理由【医者兼芸人が解説】

『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』 (しゅんしゅんクリニックP/ヨシモトブックス:発行)第4回【全6回】

久々に会えば「歳を取ったもんだ」と、つい健康の話をしてしまう。40歳を過ぎてから、ちらほらと健康が気になり始めた方も多いのでは? 吉本興業所属のお笑い芸人兼医師・しゅんしゅんクリニックPさんの『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』は、そんな悩めるアラフォー世代の健康にまつわる疑問を、生活習慣や健康、外見といったテーマごとに解説しています。しゅんしゅんクリニックPさんの医療知識や体験から感じたことを通じて、日常に潜む心配事に一つずつ向き合っていきましょう。

※本記事はしゅんしゅんクリニックP著の書籍『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』(ヨシモトブックス:発行)から一部抜粋・編集しました。


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大食い派vs少食派の骨肉の争い!?

2000年代にテレビで一世を風靡した大食いチャレンジ。当時は〝いかに短時間でたくさんの量を食べられるか〟という、いわゆる早食い競争的な企画が多かったですが、〝長時間耐久レース型〟チャレンジが大食い人気に再び火をつけているようです。

YouTubeでも、大食い企画は人気ジャンルのひとつ。女性の大食い系YouTuberも多く、華奢な身体に大量の食べ物がどんどん吸い込まれていく様子は、爽快感を超えて、感動すら覚えます。見る側の視点も様々で、動画のコメント欄を見ると「食べ方が上品で好きです!」なんて書いている方もいて、大食い動画の楽しみ方は深い!

僕が思うに、大食い動画を楽しむ心理として、男性視聴者には人間の限界を見たい欲求があり、女性視聴者は思いっきり食べたいという自らの気持ちを投影しているのだと思います。「一度はやってみたい」と思っても、体力的にも金銭的にも難しく、なかなかできない大食い。そんな視聴者の願望を疑似的に満たしてくれるのが大食い動画の醍醐味ではないでしょうか。

ただ、医者の観点から見ると、大食いそのものについては「ちょっと待った」をかけたいところ。急激に身体を変化させてしまう暴飲暴食は、それだけ胃腸にも過度な負担をかけているということです。そして大食いの人たちは、我々とは体質が異なるということも認識しておかなければいけません。安易にマネしないほうが身のためです。

 

しゅんしゅんクリニックP
1983年7月2日生まれ。群馬県前橋市出身。吉本興業所属のお笑い芸人兼医師。アイドルグループ「吉本坂46」メンバー。2008年、群馬大学医学部医学科卒業。NSC東京校16期卒業後、2011年に漫才コンビ「フレミング」を結成して舞台を中心に活動するも2016年に解散。ピン芸人に転向後、医者あるあるの歌&ダンスネタ「ヘイヘイドクター」が注目を集めてブレイク。以降、テレビや舞台、YouTubeをはじめ、学園祭や医学系学会にも多数出演するなど、幅広い活動を行っている。史上最高齢で神保町よしもと漫才劇場の所属芸人となったおばあちゃんとの漫才ユニット「医者とおばあちゃん」としても活動中。


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※本記事はしゅんしゅんクリニックP著の書籍『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』(ヨシモトブックス:発行)から一部抜粋・編集しました。
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