【本作を第1話から読む】健康診断の結果が良ければOKではない? 健康のために人間ドックを受けるべき理由【医者兼芸人が説く!】
『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』 (しゅんしゅんクリニックP/ヨシモトブックス:発行)第5回【全6回】
久々に会えば「歳を取ったもんだ」と、つい健康の話をしてしまう。40歳を過ぎてから、ちらほらと健康が気になり始めた方も多いのでは? 吉本興業所属のお笑い芸人兼医師・しゅんしゅんクリニックPさんの『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』は、そんな悩めるアラフォー世代の健康にまつわる疑問を、生活習慣や健康、外見といったテーマごとに解説しています。しゅんしゅんクリニックPさんの医療知識や体験から感じたことを通じて、日常に潜む心配事に一つずつ向き合っていきましょう。
※本記事はしゅんしゅんクリニックP著の書籍『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』(ヨシモトブックス:発行)から一部抜粋・編集しました。
生理について何も知らない男性は時代遅れです
生理(医学用語では月経)に伴う不調は、腹痛や頭痛、倦怠感、食欲不振、むくみ、イライラ、抑うつなど、実に200以上もあるといわれています。
医者でありながらも僕自身は専門外で、生理について豊富に知識があるとはいえません。そもそも昭和生まれの多くの男性にとって、女性の生理というものは、触れてはいけないタブー的な側面があったように思います。小学校高学年のとき、女子だけが何やら教室に集められて〝特別な授業〟を受けていました。今思うと生理についての教育だったと思うのですが、もしもその授業が男子にも開かれたものだったとしたら、こうした女性特有の現象をタブー視する社会や知識不足も生まれなかった、もしくは、少しでも考えるきっかけになったのかも、とも思います。
その知識不足が露呈するのが、巨大地震などが起きた際の避難所の生理用品不足です。被災地の支援物資として、水や食料、粉ミルクやおむつといったもののほかに、生理用品が運ばれる映像をよく目にするものの、SNSを見ると「もらえたのはたったの一枚」といった深刻な投稿も。女性は生理中にどれだけのナプキンが必要なのか、交換頻度はどのくらいなのかなど、男性には生理の知識が浸透していないことがうかがえます。