『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』 (しゅんしゅんクリニックP/ヨシモトブックス:発行)第1回【全6回】
久々に会えば「歳を取ったもんだ」と、つい健康の話をしてしまう。40歳を過ぎてから、ちらほらと健康が気になり始めた方も多いのでは? 吉本興業所属のお笑い芸人兼医師・しゅんしゅんクリニックPさんの『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』は、そんな悩めるアラフォー世代の健康にまつわる疑問を、生活習慣や健康、外見といったテーマごとに解説しています。しゅんしゅんクリニックPさんの医療知識や体験から感じたことを通じて、日常に潜む心配事に一つずつ向き合っていきましょう。
※本記事はしゅんしゅんクリニックP著の書籍『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』(ヨシモトブックス:発行)から一部抜粋・編集しました。
人間ドックという名の"模擬試験"
毎年健康診断を受けていて、結果には「異常なし」と書かれていたにもかかわらず、実は知らないうちに大きな病気が進行していて長期治療を余儀なくされたというケースがあります。つまり、健診というものはあくまで「今」を「部分的」に診るものであって、すべての病気のリスクを完璧にフォローすることなどできません。そして悲しいかな、人の人生って、結局は"運"で決められているんじゃないか、医師ではありますがそんな考えがよぎることもあるんです。そのくらい、時に残酷な結果もありますから。
同年代のタレントの急逝に関するニュースを見るたびに、自分もいつ人生が終わってしまうかわからない、でも僕はまだまだ働きたいし遊びたい! 芸歴制限が解除されたR-1グランプリでいつか優勝したい! 2022年から始めた「つみたてNISA」は20年プラン! 大切な家族が住む家のローンもあと34年! そう、僕は1日でも長く生きたいと思うのです。だからこそ、健康運を味方につけ、病気になるかもしれない可能性を1%でも減らしにいくこと、そのためには早いうちに自分から病気を見つけにいかなければいけないことは、働く男として、そして家庭人としての義務だとも考えるようになりました。みなさんにもぜひ、定期的に自分の身体の状態を把握してほしいと思います。その手段として、健康診断よりもさらに精度を高めたい、突き詰めたい方には、圧倒的に検査の項目が多い「人間ドック」をオススメします。