過去にレーシックを受けた人はご注意を。「白内障手術」の前に医師に伝えておきたいこと

「白内障」という目の水晶体がにごってしまう病気をご存じでしょうか? 年間9000件以上の手術をこなす赤星隆幸先生によると、白内障は白髪のように「誰しもがなる老化現象」なのだそう。そこで、先生の著書『ビジュアル解説でわかる! 白内障手術のすべて』(赤星隆幸/KADOKAWA)より、白内障の基礎知識から、「50代から受けるのが最適」といわれる手術まで、抜粋してご紹介します。

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手術の前に必ず伝えてほしいこと

眼科を受診したら、医師が患者の状況を正確に把握できるように、問診の際に欠かさずに伝えてほしいポイントがあります。

受診前にチェックしておこう

手術を受けると確定する前に、まずは今の体調や状況を医師に的確に伝えることが大切です。

何がリスクとなり得る病歴なのかは専門家にしかわかりません。

検査と問診の際に伝えておきたい主なポイントや注意事項をまとめました。

どれも本人にしかわからないことなので、あらかじめ確認しておいて、より正確な診断を受けられるようにしましょう。

【手術前の確認①】
自分の持病と家族に目の病気の人がいるかどうか

自分がこれまでかかった目の病気や家族で目の病気を持っている人がいるかどうか(遺伝的要因)など、目についての既往歴を詳しく伝えましょう。

また、目以外でも、糖尿病、高血圧などの全身の病気、現在飲んでいる薬(おくすり手帳を持参するとよい)なども大切です。

【手術前の確認②】
目を強くぶつけた人や目を強くこすりがちな人は忘れずに申告を

子どもの頃でも目を強くぶつけたことがある人や、目をよくこする癖のある人は、水晶体を支えている「チン小帯」という組織が弱っている可能性が高くなります。

すると手術で眼内レンズをしっかり固定できないこともあるので必ず伝えてください。

【手術前の確認③】
前立腺肥大でお小水がよくでるようになる薬を服用している

前立腺肥大のある人の多くは、お小水がよく出るようになる薬を内服しています。

実は長期間その薬を飲んでいると、目の虹彩のハリがなくなり、ふにゃふにゃの状態になってしまいます。

そうなると手術の難易度が上がるだけでなく、術後の合併症のリスクも高くなります。

【手術前の確認④】
過去にレーシック手術を受けたことがある

レーシックをしたかどうかは、医師もちょっと見ただけではわからないため、見落としがちです。

また、レーシックでどれくらい角膜を削ったかというデータがないと、眼内レンズの度数を正確に決定することができないので注意が必要です。

《手術前検査の注意事項》

[度数を決定するための検査] コンタクトレンズの人は1週間、メガネで

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眼内レンズの度数を設定するために、眼軸長(目の大きさ)と角膜のカーブとゆがみ方(乱視の種類測定)を測定・診断します。

コンタクトレンズをつけていると角膜の形が変わってしまうことがあるため、検査前1週間は外して過ごします。

[視力検査] 目を細めて視力検査表を見ない

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「裸眼視力」とメガネなどをつけたときの「矯正視力」を測定します。

いずれの場合も、目を細めて無理に検査表を見るのはNGです。

目を細めると焦点の合う範囲が広くなるために一瞬よく見えるようになりますが、正確な測定ができなくなります。

【まとめ読み】『白内障手術のすべて』記事リスト

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白内障について、カラーイラストを用いて名医がわかりやすく解説! 4章に渡って「執刀ドクターの見極め方」や「手術後のケア」など、「最新の白内障治療」の情報が紹介されています。

 

赤星隆幸(あかほし・たかゆき)
1957年神奈川県生まれ。白内障の画期的な手術法「フェイコ・チョップ法」を考案し、世界67か国に普及。年間約9000件の白内障手術を執刀し、2017年、日本人で初のケルマン賞(白内障治療で国際的に活躍した眼科医を顕彰)を受賞。

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『ビジュアル解説でわかる! 老眼 近視 乱視 遠視も治せる 白内障手術のすべて 一生「見えにくい」から解放される』

(赤星隆幸/KADOKAWA)

「白内障」をご存じですか? 実は「誰しもがなる老化現象」で、50代では半数の人が、水晶体ににごりが出ているといわれています。そんな身近な病気ですが、治療のための手術については、よく知られていません。そんな白内障手術について、毎年9000件以上の手術をこなす名医・赤星隆幸先生が丁寧に解説。豊富なカラーイラストで説明がわかりやすい「決定版」です。

※この記事は『ビジュアル解説でわかる! 白内障手術のすべて』(赤星隆幸/KADOKAWA)からの抜粋です。

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