1つでも当てはまったら眼科受診を。「白内障」セルフチェック

「白内障」という目の水晶体がにごってしまう病気をご存じでしょうか? 年間9000件以上の手術をこなす赤星隆幸先生によると、白内障は白髪のように「誰しもがなる老化現象」なのだそうです。そこで、先生の著書『ビジュアル解説でわかる! 白内障手術のすべて』(赤星隆幸/KADOKAWA)より、白内障の基礎知識から、「50代から受けるのが最適」といわれる手術まで、抜粋してご紹介します。

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白内障は自分ではなかなか気づけない

白内障は、なかなか自覚しづらい病気です。

たとえ見え方に違和感を覚えていても、「もう年だから仕方がない」と、そのままにしてしまう人も少なくありません。

このチェックリストで1つでも当てはまることがあるなら、ぜひ一度、眼科を受診してみましょう。

CHECK!□ もともと近視だがこの数年近視の度数が上がりレンズが厚くなった

近視の進行は、体の成長とともに眼球が大きくなるまで続くので、思春期を過ぎると落ち着きます。老眼世代になってもメガネの度数が頻繁に変わるのは白内障の可能性が高くなります。

CHECK!□ 夜の車の運転が怖くなった

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CHECK!□ 快晴日だとまぶしくてゴルフのプレーがしづらい

CHECK!□ 玄関先(明るい場所)に立っている人や、明るいほうから歩いてくる人の顔が判別しにくい

CHECK!□ 明るい場所で視界が真っ白になってしまう

CHECK!□ パソコンのバックライトがまぶしくて文字が見づらい

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日中の運転は平気なのに夜間になると対向車のライトがまぶしくて運転が怖くなる。逆光状態だと急にものが見えなくなる......など、白内障は光にとても敏感で、まぶしさを感じやすくなります。

CHECK!□ 老眼だったのに手元が見やすくなって老眼鏡なしでも大丈夫に

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「白内障=ものが見づらくなる」と思っている人が多いと思いますが、白内障のタイプによっては、見えづらくなっていた手元が見やすくなるという現象もおこります。そのためこのタイプの白内障は進行に気づきにくく注意が必要です。

CHECK!□「6と8」「0と8」「0と9」の区別がつきにくい

CHECK!□ スマホの文字が見づらい

CHECK!□ 月がダブって見える

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白内障は、目のレンズの働きを担う水晶体がにごる病気です。カメラでもレンズに汚れやくもりがあると被写体がぼやけたりかすんで見えるように、白内障があると細かい文字が見分けにくくなったり、ものが二重三重に見えたりします。

CHECK!□ これが読めますか?(※参考に)

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白内障では色の判別が苦手になります。本来は無色透明であった水晶体がにごり、黄色~茶褐色に変わって、サングランスをしているような状態になるので、黄色の文字や、黒と紺が組み合わされた色の区別、コントラスト(明暗の対比)がはっきりしない文字の判読が難しくなります。

※デバイスにより見え方が異なりますので、あくまで参考にしてください

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【まとめ読み】『白内障手術のすべて』記事リスト

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白内障について、カラーイラストを用いて名医がわかりやすく解説! 4章に渡って「執刀ドクターの見極め方」や「手術後のケア」など、「最新の白内障治療」の情報が紹介されています。

 

赤星隆幸(あかほし・たかゆき)
1957年神奈川県生まれ。白内障の画期的な手術法「フェイコ・チョップ法」を考案し、世界67か国に普及。年間約9000件の白内障手術を執刀し、2017年、日本人で初のケルマン賞(白内障治療で国際的に活躍した眼科医を顕彰)を受賞。

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『ビジュアル解説でわかる! 老眼 近視 乱視 遠視も治せる 白内障手術のすべて 一生「見えにくい」から解放される』

(赤星隆幸/KADOKAWA)

「白内障」をご存じですか? 実は「誰しもがなる老化現象」で、50代では半数の人が、水晶体ににごりが出ているといわれています。そんな身近な病気ですが、治療のための手術については、よく知られていません。そんな白内障手術について、毎年9000件以上の手術をこなす名医・赤星隆幸先生が丁寧に解説。豊富なカラーイラストで説明がわかりやすい「決定版」です。

※この記事は『ビジュアル解説でわかる! 白内障手術のすべて』(赤星隆幸/KADOKAWA)からの抜粋です。

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