50歳を超えると特に気になる「将来の認知症」。年齢とともに認知症になるリスクは上がり、65歳以上では7人に1人が発症するというデータがあります。そこで、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉先生に教えていただいた「認知症を防ぐための12の方法」の1つ、「パズルや将棋など頭を使って指先を動かす」効果についてご紹介します。
【認知症を防ぐ方法⑪】パズルで脳トレ
「クロスワードパズルやナンプレ、ドリルなどに取り組めば、文字や数字に触れる良い機会となり、楽しみながら判断力や記憶力が鍛えられます」と浦上先生。
頭を使って指先を動かす「知的活動」は、認知症予防に効果があると考えられています。
問題選びは人によって好みがあります。
例えば、昔から数字が苦手だった人は、数学のドリルではなく、ストレスにならないようにほかのパズルやドリルを選びます。
将棋や囲碁など、相手と行うゲームも脳を活性化させます。
アメリカの大学の研究によると、相手が必要なゲームをよく行う75歳以上の人は、認知症発症率が0.26倍に減ることが分かりました。
取材・文/松澤ゆかり 撮影/木下大造 イラスト/落合 恵